「メタ認知」の版間の差分

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=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===
=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===


メタ認知はサピエンスに特有の能力で、それゆえサピエンスの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿、イルカなどが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類のメタ認知能力に関する研究は結論に至っていない。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単にオペラント条件付けの法則に従ったとも考えられている。(Itakura,2007; Fujita, 2009)<br>  
メタ認知はサピエンスに特有の能力で、それゆえサピエンスの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿、イルカなどが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類のメタ認知能力に関する研究は結論に至っていない。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単にオペラント条件付けの法則に従ったとも考えられる。(Itakura,2007; Fujita, 2009)<br>  


= '''神経基盤'''  =
= '''神経基盤'''  =
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実験心理学では、モニタリング(自身の記憶に関する判断)と制御(判断を行動に結びつける)の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学では、メタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。人工知能やモデリングの分野においても、メタ認知研究が行われている。<br>  
実験心理学では、モニタリング(自身の記憶に関する判断)と制御(判断を行動に結びつける)の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学では、メタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。人工知能やモデリングの分野においても、メタ認知研究が行われている。<br>  


=== 最近の研究動向 ===
=== 最近の研究 ===


ああ  
ああ  
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Fravell, 1979; Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental  
Fravell, 1979; Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental  
T. O. Nelson &amp; L. Narens, 1990;&nbsp;Metamemory: A theoretical framework and new findings


T. O. Nelson &amp; L. Narens, 1994; Metacognition. Knowing about knowing  
T. O. Nelson &amp; L. Narens, 1994; Metacognition. Knowing about knowing  
Otani &amp; Widner, 2005; Metacognition: New Issues and Approaches: Guest Editor's Introduction


Lockl &amp; Schneider, 2006; Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary Itakura,2007; メタ認知の系統発生と個体発生(特集:メタ認知研究のその後の展開)  
Lockl &amp; Schneider, 2006; Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary Itakura,2007; メタ認知の系統発生と個体発生(特集:メタ認知研究のその後の展開)  
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