「細胞増殖」の版間の差分

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サイズ変更なし 、 2012年9月12日 (水)
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 成体の脳において細胞の増殖を行う細胞は、[[海馬]]の[[顆粒細胞下帯]](subgranular zone : SGZ)と脳室下帯において確認されている。この二か所で観察される神経幹細胞は、[[アストロサイト]]マーカーとして知られている[[グリア線維生産性タンパク質]](glial fibrillary acidic protein, GFAP)を発現していることも明らかとなっているが、成熟したアストロサイトとは形態的、また機能的に異なっている。この領域では生涯を通して神経系細胞の供給が行われており、新たに産生されたニューロンは[[記憶]]、[[学習行動]]に関与していることが示唆されている<ref name=ref12><pubmed>18295581</pubmed></ref>。
 成体の脳において細胞の増殖を行う細胞は、[[海馬]]の[[顆粒細胞下帯]](subgranular zone : SGZ)と脳室下帯において確認されている。この二か所で観察される神経幹細胞は、[[アストロサイト]]マーカーとして知られている[[グリア線維性酸性タンパク質]](glial fibrillary acidic protein, GFAP)を発現していることも明らかとなっているが、成熟したアストロサイトとは形態的、また機能的に異なっている。この領域では生涯を通して神経系細胞の供給が行われており、新たに産生されたニューロンは[[記憶]]、[[学習行動]]に関与していることが示唆されている<ref name=ref12><pubmed>18295581</pubmed></ref>。


 海馬のSGZに存在する増殖性の細胞は、それらの形態や特異的マーカーによって1型、2型、3型の3種類に分類することができる。
 海馬のSGZに存在する増殖性の細胞は、それらの形態や特異的マーカーによって1型、2型、3型の3種類に分類することができる。

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