「オリゴデンドロサイト」の版間の差分

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 OPCは脳室層から出た後、活発な移動と増殖を行いながらその分布を広げる。OPCの段階では均等な間隔を持って分布しており、細胞が何らかの機構で一定の距離を保つように調整さていることが示唆されている<ref name=ref23><pubmed>17099706</pubmed></ref>。
 OPCは脳室層から出た後、活発な移動と増殖を行いながらその分布を広げる。OPCの段階では均等な間隔を持って分布しており、細胞が何らかの機構で一定の距離を保つように調整さていることが示唆されている<ref name=ref23><pubmed>17099706</pubmed></ref>。


 OPCは、細胞表面抗原Pro-oligodendroblast、premyelinating oligodendrocyteの段階を経てミエリン形成をはじめる。マウスでは胎生終末期から新生児期に相当し、おおよそ基本的な神経回路は出来ている時期である(皮質脊髄路は形成途上である)。これは、ミエリン形成に軸索からのシグナルが必要であることと関連している。神経活動依存的に軸索からATPが分泌されこれがアストロサイトからのLIFの分泌を促進し、LIFがOPCからミエリン形成オリゴデンドロサイトへの分化を促進する<ref name=ref24><pubmed>16543131</pubmed></ref>。
 OPCは、細胞表面抗原Pro-oligodendroblast、premyelinating oligodendrocyteの段階を経てミエリン形成をはじめる。マウスでは胎生終末期から新生児期に相当し、おおよそ基本的な神経回路は出来ている時期である(皮質脊髄路は形成途上である)。これは、ミエリン形成に軸索からのシグナルが必要であることと関連している。神経活動依存的に軸索からATPが分泌されこれがアストロサイトからのLIFの分泌を促進し、LIFがOPCからミエリン形成オリゴデンドロサイトへの[[細胞分化|分化]]を促進する<ref name=ref24><pubmed>16543131</pubmed></ref>。


== 付録 ==
== 付録 ==

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