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細 (→体性感覚) |
細 (→感覚の解剖生理学) |
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#体性感覚;身体の表面や深部にある受容器の興奮によって生じる感覚。体性感覚はさらに、[[表在性感覚]](皮膚の粘膜の[[触覚]]、[[圧覚]]、[[痛覚]]、[[温覚]])と[[深部感覚]](筋、腱、骨膜、関節)に分けられる。 | #体性感覚;身体の表面や深部にある受容器の興奮によって生じる感覚。体性感覚はさらに、[[表在性感覚]](皮膚の粘膜の[[触覚]]、[[圧覚]]、[[痛覚]]、[[温覚]])と[[深部感覚]](筋、腱、骨膜、関節)に分けられる。 | ||
#特殊感覚;視覚、聴覚、[[平衡覚]]、嗅覚、味覚、 | #特殊感覚;視覚、聴覚、[[平衡覚]]、嗅覚、味覚、 | ||
# | #内臓感覚;[[空腹感]]、[[満腹感]]、[[口渇感]]、[[悪心]]、[[尿意]]、[[便意]]、[[内臓痛]]など[[wikipedia:ja:内臓|内臓]]に由来する感覚。 | ||
体性感覚や特殊感覚は、感覚受容器からの情報が[[末梢神経]]および中枢内伝導路を介して[[大脳皮質]] | 体性感覚や特殊感覚は、感覚受容器からの情報が[[末梢神経]]および中枢内伝導路を介して[[大脳皮質]]感覚野に伝えられ、知覚される。これに対し内臓感覚は、受容器からの情報が下位中枢にとどまるため、明瞭に知覚されることが少ない。このように、多様な物理化学的な刺激によって生じる感覚の種類(モダリティ)は、受容器の種類によって決定される([[特殊神経エネルギー仮説]])。それぞれの受容器は、特定の刺激に対して最も敏感に反応する。これを適刺激といい、その種類によって受容器を分類できる。 | ||
以下では、体性感覚と特殊感覚の受容器と伝導路に焦点を絞り、簡潔に解説する。 | 以下では、体性感覚と特殊感覚の受容器と伝導路に焦点を絞り、簡潔に解説する。 | ||
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末梢神経は後根となって脊髄に入り伝導路を形成する。 | 末梢神経は後根となって脊髄に入り伝導路を形成する。 | ||
#[[後索]]−[[内側毛帯路]]:触圧覚、振動覚、固有感覚を伝える。脊髄に入った後、同側の後索を上行し、延髄の[[後索核]]でニューロンを替え、交差して[[内側毛帯]]となり、[[視床]]を経て、一次体性感覚野に終わる。 | #[[後索]]−[[内側毛帯路]]:触圧覚、振動覚、固有感覚を伝える。脊髄に入った後、同側の後索を上行し、延髄の[[後索核]]でニューロンを替え、交差して[[内側毛帯]]となり、[[視床]]を経て、一次体性感覚野に終わる。 | ||
#[[脊髄視床路]]:温度覚、痛覚、粗大な触圧覚を伝える。脊髄に入った後、後角でニューロンを替え、その後交差して反対の[[前側索]]を上行し、視床を経て、一次体性感覚野に終わる。 | #[[脊髄視床路]]:温度覚、痛覚、粗大な触圧覚を伝える。脊髄に入った後、後角でニューロンを替え、その後交差して反対の[[前側索]]を上行し、視床を経て、一次体性感覚野に終わる。 | ||
#[[三叉神経伝導路]]:顔面、口腔、舌の感覚を伝える。顔面と頭部に分布する体性感覚神経は、[[三叉神経]]として脳幹の[[三叉神経核]]に入った後、ニューロンを替え、その後交差して、視床を経て、一次体性感覚野に終わる。 | #[[三叉神経伝導路]]:顔面、口腔、舌の感覚を伝える。顔面と頭部に分布する体性感覚神経は、[[三叉神経]]として脳幹の[[三叉神経核]]に入った後、ニューロンを替え、その後交差して、視床を経て、一次体性感覚野に終わる。 | ||
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=== 嗅覚 === | === 嗅覚 === | ||
匂いは、鼻腔の最上部を覆う嗅上皮で受容される。嗅上皮は、[[嗅細胞]]と支持細胞で構成される粘膜で覆われている。嗅細胞の中枢端が集まって[[嗅神経]]となり、嗅球にある[[糸球体]]に終わる。嗅球からは、[[一次嗅覚野]]([[梨状前野]]と[[扁桃周野]])、[[扁桃体]]、[[嗅内野]]に向かう。最終的に、[[前頭前野]][[眼窩回]][[嗅覚野]]に達する。 | 匂いは、鼻腔の最上部を覆う嗅上皮で受容される。嗅上皮は、[[嗅細胞]]と支持細胞で構成される粘膜で覆われている。嗅細胞の中枢端が集まって[[嗅神経]]となり、嗅球にある[[糸球体]]に終わる。嗅球からは、[[一次嗅覚野]]([[梨状前野]]と[[扁桃周野]])、[[扁桃体]]、[[嗅内野]]に向かう。最終的に、[[前頭前野]][[眼窩回]][[嗅覚野]]に達する。 | ||
== 行為としての知覚 == | == 行為としての知覚 == |