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英語名:color vision 独: 仏:
英語名:color vision 独: 仏:  


色覚とは,視細胞によって吸収された眼球入射光の波長成分の違いに対応して得られる感覚を意味する.視覚の他の感覚モダリティ(運動視,空間視・立体視,形態視)と異なり,触覚・体勢感覚などの他のモダリティによる比較・校正ができない特徴を持っている.
<span style="line-height: 1.5em;">色覚とは,波長構成の異なる光に対し異なる視覚的感覚を生じる主観的体験.波長選択性の異なる複数種類の光受容器を備える必要があるが,複数の受容器を備えているからといって色覚があるとは限らない.色覚は内観報告による主観検査によってのみ判定されうる.
</span>


1. 研究の歴史
<span style="line-height: 1.5em;">ヒトの場合,網膜に3種類の錐体(cone)受容器と1種類の悍体(rod)受容器の4種類が存在しうる.このうち,錐体受容器が主に色覚に寄与すると考えられている.また,錐体および悍体受容器に含まれているものと異なる光受容色素をもつ網膜神経節細胞(メラノプシン神経節細胞)の存在が確認されている(文献)が,色覚への寄与は明らかではない.
・(behavioral/phenomenological studies) John Dalton (18C),Koenich 錐体分光感度の推定(19C?),色覚異常者の混同色線,3色覚者における錐体分光感度の測定.
3種類の錐体が発現および機能している通常型(3色覚 trichromat)と,2種類が機能または発現している2色型(2色覚 dichromat),1種類のみが機能または発現している1色型(1色覚 monochromat)が存在する.1色覚には,悍体のみ(rod monochromat: 錐体を全く持たない)の場合もある.3種類の錐体が網膜に発現しているものの,うち1種類の錐体が生じる信号の寄与が小さい(発現しているが機能不全,もしくは波長選択性が極端に他のものと近い)場合には異常3色型(anomalous trichromat)と呼ばれる.錐体の発現は遺伝的に決まるものと考えられており,X染色体の特定の座位の配列によって錐体の種類が決まる.主に劣性遺伝子を持つX染色体を受け継いだ男性に発現する事が多く,X染色体を2つ持つ女性は劣勢遺伝子のキャリアとなることが多い.ただし女性において,X染色体の組み合わせによっては,稀に4種類の錐体が発現し色覚に寄与する場合(4色覚tetorachromat)がある事が知られている(文献).</span>
・(genetic studies) 遺伝子による視物質の解析,適応光学系を用いた錐体分布の測定.
・(physiological studies) 細胞活動記録(動物)や脳活動計測(ヒト)を用いた脳内情報表現の研究.


2. 生理学的な側面.
現象:
2.1 錐体の多様性(1色覚,2色覚,3色覚(コモンタイプ,変則型),4色覚)動物については言及?


2.2 網膜〜外側膝状体
2色覚者では,3色覚者が見分けられる色のうち特定のペアの弁別ができず,異常3色型も同様の傾向が見られる.1色覚は光の強弱のみの知覚しか得られず,色覚を持たない.これらの症状は医学的には色覚異常と呼ばれる.アノマロスコープ(anomaloscope),色覚検査票(石原式仮性同色表:Ishihara’s pseudo isochromatic plates,Farnswars-Munsell’s 100 hue test,等)によって検査され,医学的に判定される.2色覚および異常3色覚者は男性の約5%程度存在すると考えられている(文献).


2.3 初期視覚野(第一次視覚野,第二次,第三次視覚野)
色覚は,光の波長と1:1の対応関係を持たない.これは環境光の変化に適応する機構を備えているためで,例えば朝−昼−夕の太陽光のスペクトルの変化にもかかわらず物体の色を一定に知覚する機能(色恒常性:color constancy)を持つためである.逆に,色覚は他の感覚情報(触覚など)によって原点を校正する手段を持っていない点が他の視覚感覚と異なる固有の特徴である.


2.4 高次視覚野
<br> 生理学的基盤:


3. 色知覚
<br> 2. 生理学的な側面. 2.1 錐体の多様性(1色覚,2色覚,3色覚(コモンタイプ,変則型),4色覚)動物については言及?
3.1 色検出,色弁別


3.2 色差
2.2 網膜〜外側膝状体


3.3 色の見え
2.3 初期視覚野(第一次視覚野,第二次,第三次視覚野)


3.4 カテゴリカル色知覚
2.4 高次視覚野


4.5 色の記憶


4. 色知覚に伴う現象
4.1 時空間周波数特性


4.2 同化・対比
<br>
 
3.3 色の恒常性


5. 参考文献
5. 参考文献
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