「身体表現性障害」の版間の差分
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<font size="+1">[http://www.ncnp.go.jp/ibic/staff/member_02.html | <font size="+1">[http://www.ncnp.go.jp/ibic/staff/member_02.html 守口 善也]</font><br> | ||
''独立行政法人国立精神・神経医療研究センター 脳病態統合イメージングセンター''<br> | ''独立行政法人国立精神・神経医療研究センター 脳病態統合イメージングセンター''<br> | ||
DOI [[XXXX]]/XXXX 原稿受付日:2013年6月4日 原稿完成日:2013年6月xx日<br> | |||
担当編集委員:[http://researchmap.jp/tadafumikato 加藤 忠史](独立行政法人理化学研究所) | 担当編集委員:[http://researchmap.jp/tadafumikato 加藤 忠史](独立行政法人理化学研究所) | ||
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====身体化障害==== | ====身体化障害==== | ||
[[身体化障害]]( | [[身体化障害]](歴史的には、[[ヒステリー]]、または[[ブリケ症候群]]と呼ばれていた)は、30歳以前に発症し、何年にもわたって持続する多症状性の障害であり、疼痛、胃腸、性的、および偽神経学的症状の組み合わせによって特徴づけられる。 | ||
====鑑別不能型身体表現性障害==== | ====鑑別不能型身体表現性障害==== | ||
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====転換性障害==== | ====転換性障害==== | ||
[[転換性障害]]は、[[随意運動]]または[[感覚機能]] | [[転換性障害]]は、[[随意運動]]または[[感覚機能]]についての説明不能の症状または欠陥で、それは神経疾患または他の一般身体疾患を示唆している。心理的要因がその症状または欠陥に関連していると判断される。 | ||
====疼痛性障害==== | ====疼痛性障害==== | ||
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いずれにしろ、身体表現性障害は、医学的に説明できる器質的な異常が見あたらないにもかかわらず、身体疾患を[[模倣]]するようにして執拗に身体の異常を訴えるもので、心因性の神経症と同じように、患者の訴えは、心理的な問題の表現の一方法と考えることができる。 | いずれにしろ、身体表現性障害は、医学的に説明できる器質的な異常が見あたらないにもかかわらず、身体疾患を[[模倣]]するようにして執拗に身体の異常を訴えるもので、心因性の神経症と同じように、患者の訴えは、心理的な問題の表現の一方法と考えることができる。 | ||
==DSM- | ==DSM-Vにおける身体表現性障害== | ||
[[DSM- | [[DSM-V]]では、従来DSM-IVでの身体表現性障害の要件であった「身体医学的に説明できない身体症状」の判断には信頼性がないという理由で、新たに「[[身体症状障害]](somatic symptom disorders)」という用語を採用する予定である。そして、この「身体症状障害」の下位に、「身体表現性障害(somatoform disorders)」「[[虚偽性障害]](factitious disorders)」、そして「一般身体疾患に影響を与えている心理的要因(psychological factors affecting medical condition:PFAMC)」を入れるという改変が提案されている。また、従来「身体表現性障害」に含まれていた「身体化障害」「心気症」「鑑別不能型身体表現性障害」「疼痛性障害」の4つを、新たに「[[複合身体症状障害]](complex somatic symptom disorders)」にまとめるという提案がなされている。 | ||
==身体表現性障害の病理== | ==身体表現性障害の病理== | ||