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<font size="+1">[http://researchmap.jp/381 宮井 一郎]</font><br> | |||
''森之宮病院''<br> | |||
DOI XXXX/XXXX 原稿受付日:2012年12月4日 原稿完成日:2013年月日<br> | |||
担当編集委員:[http://researchmap.jp/tadashiisa 伊佐 正](自然科学研究機構生理学研究所)<br> | |||
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中枢性病変に起因する運動麻痺の回復は、筋力が直線的に増強していくというものではなく、共同運動と呼ばれる、パターン化された筋収縮がおこる。一般的に上肢の場合は屈曲が、下肢の場合は伸展がより容易であるといった特性がある。上肢を挙上しようとすると、[[wikipedia:ja:肩甲骨|肩甲骨]]の挙上後退、肩関節が外転、外旋もしくは内旋、肘関節が屈曲、手関節と手指が屈曲するパターンをとりやすい。下肢の場合は股関節の伸展・内旋・内転、膝関節の伸展、足関節の底屈・内反と足趾の底屈が生じやすい。機能回復がすすむにつれ、次第に各筋が分離した収縮が可能になる。Brunnstromのステージ分類をみるとその推移が理解できる(表1)。国際的によく用いられるさらに詳細な評価としてはFugl-Meyer運動スケールがある(表2)。上肢66点下肢34点、合計100点満点である。 | 中枢性病変に起因する運動麻痺の回復は、筋力が直線的に増強していくというものではなく、共同運動と呼ばれる、パターン化された筋収縮がおこる。一般的に上肢の場合は屈曲が、下肢の場合は伸展がより容易であるといった特性がある。上肢を挙上しようとすると、[[wikipedia:ja:肩甲骨|肩甲骨]]の挙上後退、肩関節が外転、外旋もしくは内旋、肘関節が屈曲、手関節と手指が屈曲するパターンをとりやすい。下肢の場合は股関節の伸展・内旋・内転、膝関節の伸展、足関節の底屈・内反と足趾の底屈が生じやすい。機能回復がすすむにつれ、次第に各筋が分離した収縮が可能になる。Brunnstromのステージ分類をみるとその推移が理解できる(表1)。国際的によく用いられるさらに詳細な評価としてはFugl-Meyer運動スケールがある(表2)。上肢66点下肢34点、合計100点満点である。 | ||
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== 参考文献 == | == 参考文献 == | ||
'''Brunnstrom S.'''<br>Motor testing procedures in hemiplegia: based on sequential recovery stages.<br>Phys Ther 1966;46:357-375 Fugl-Meyer AR, Jaasko L, Leyman I, Olsson S, Steglind S.'''<br>The post-stroke hemiplegic patient. 1. A method for evaluation of physical performance. <br>Scand J Rehabil Med. 1975;7:13-31''' | '''Brunnstrom S.'''<br>Motor testing procedures in hemiplegia: based on sequential recovery stages.<br>Phys Ther 1966;46:357-375 Fugl-Meyer AR, Jaasko L, Leyman I, Olsson S, Steglind S.'''<br>The post-stroke hemiplegic patient. 1. A method for evaluation of physical performance. <br>Scand J Rehabil Med. 1975;7:13-31''' | ||