84
回編集
Hiroakitsukano (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
Hiroakitsukano (トーク | 投稿記録) 細 (→腹側核) |
||
22行目: | 22行目: | ||
腹側核(MGv)、背側核(MGd)、内側核(MGm)の3つの領域は[[カルビンジン]](calbindin)や[[カルレチニン]](calretinin)などの[[カルシウム結合タンパク質]]や非リン酸化型[[ニューロフィラメント]](nonphosphorylated neurofilament; NNF)の発現の有無によって生化学的に区分けすることが可能である。MGvはカルビンジンとカルレチニンの発現が無く、MGdとMGmは非常に強い発現を示す(図1)<ref><pubmed> 19643174 </pubmed></ref>。一方NNFの発現は、MGvとMGmで強く、MGdでは殆どない<ref>Chemoarchitectonic Atlas of the Rat Brain, Second Edition, 2008, ISBN-13:978-0123742377</ref>。また、[[パルブアルブミン]](parvalbumin)の発現はMGvで強い<ref><pubmed> 16344161 </pubmed></ref>。[[Image:Hiroakitsukano Fig1.jpg|thumb|400px|<b>図1 マウスMGの生化学的区分けの例</b> (A)前額断切片カルレチニン染色像、(B)カルビンジン染色像、(C)マージ像。出版元より許可を得て引用<ref><pubmed>19643174</pubmed></ref> 。]] | 腹側核(MGv)、背側核(MGd)、内側核(MGm)の3つの領域は[[カルビンジン]](calbindin)や[[カルレチニン]](calretinin)などの[[カルシウム結合タンパク質]]や非リン酸化型[[ニューロフィラメント]](nonphosphorylated neurofilament; NNF)の発現の有無によって生化学的に区分けすることが可能である。MGvはカルビンジンとカルレチニンの発現が無く、MGdとMGmは非常に強い発現を示す(図1)<ref><pubmed> 19643174 </pubmed></ref>。一方NNFの発現は、MGvとMGmで強く、MGdでは殆どない<ref>Chemoarchitectonic Atlas of the Rat Brain, Second Edition, 2008, ISBN-13:978-0123742377</ref>。また、[[パルブアルブミン]](parvalbumin)の発現はMGvで強い<ref><pubmed> 16344161 </pubmed></ref>。[[Image:Hiroakitsukano Fig1.jpg|thumb|400px|<b>図1 マウスMGの生化学的区分けの例</b> (A)前額断切片カルレチニン染色像、(B)カルビンジン染色像、(C)マージ像。出版元より許可を得て引用<ref><pubmed>19643174</pubmed></ref> 。]] | ||
=== 腹側核 === | === 腹側核(MGv) === | ||
====構造==== | ====構造==== | ||
MGvは3つの亜核の中で、聴覚情報処理の中心的な役割を担っている領域である。MGvを構成する主なニューロンは[[Tufted neuron]](編集コメント:日本語訳を御願い致します。房飾細胞?)であり、30%弱が[[Stellate cell]](編集コメント:日本語訳を御願い致します。星状細胞?)である(図2)。MGvは周囲をthe marginal zone (MZ)に囲まれており、さらに[[Pars lateralis]](編集コメント:日本語訳を御願い致します。)、[[Pars ovoidea]](編集コメント:日本語訳を御願い致します。)の2つに区別される(図2)。pars lateralisはMGvの代表的部位で、音の高さに沿った[[トノトピー]]が層状に構成されている([[Laminae構造]])(ラミナ構造)。Laminae構造は[[wikipedia:ja:ラット|ラット]]では弱いが[[wikipedia:ja:ネコ|ネコ]]では非常にはっきりとした構造となる<ref><pubmed> 10320097 </pubmed></ref>。Tufted neuronの[[樹状突起]]も層構造に沿って配置されている。Pars ovoideaではtufted neuronの樹状突起と[[軸索]]は渦で巻いた様な形態をとっている(図2)。<br> | MGvは3つの亜核の中で、聴覚情報処理の中心的な役割を担っている領域である。MGvを構成する主なニューロンは[[Tufted neuron]](編集コメント:日本語訳を御願い致します。房飾細胞?)であり、30%弱が[[Stellate cell]](編集コメント:日本語訳を御願い致します。星状細胞?)である(図2)。MGvは周囲をthe marginal zone (MZ)に囲まれており、さらに[[Pars lateralis]](編集コメント:日本語訳を御願い致します。)、[[Pars ovoidea]](編集コメント:日本語訳を御願い致します。)の2つに区別される(図2)。pars lateralisはMGvの代表的部位で、音の高さに沿った[[トノトピー]]が層状に構成されている([[Laminae構造]])(ラミナ構造)。Laminae構造は[[wikipedia:ja:ラット|ラット]]では弱いが[[wikipedia:ja:ネコ|ネコ]]では非常にはっきりとした構造となる<ref><pubmed> 10320097 </pubmed></ref>。Tufted neuronの[[樹状突起]]も層構造に沿って配置されている。Pars ovoideaではtufted neuronの樹状突起と[[軸索]]は渦で巻いた様な形態をとっている(図2)。<br> |
回編集