「恐れ」の版間の差分

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 条件刺激を環境(実験箱)とした場合には、その環境を記憶するために空間情報の記憶の座である[[海馬]]が扁桃体と共に必須であることが示されている。
 条件刺激を環境(実験箱)とした場合には、その環境を記憶するために空間情報の記憶の座である[[海馬]]が扁桃体と共に必須であることが示されている。


 恐怖条件づけ学習の学習終了後、条件刺激のみを繰り返し加えることで恐怖条件づけ反応が減弱していく。これは、忘却ではなく新たな消去の学習と考えられている。この消去学習には、扁桃体、海馬のほか、腹内側部の[[内側前頭前野]]infralimbic cortexが重要であることが示されている。
 恐怖条件づけ学習の学習終了後、条件刺激のみを繰り返し加えることで恐怖条件づけ反応が減弱していく。これは、忘却ではなく新たな消去の学習と考えられている。この消去学習には、扁桃体、海馬のほか、腹内側部の[[内側前頭前野]] (infralimbic cortex)が重要であることが示されている。


 生得的な恐怖刺激(天敵の匂い、視覚的な刺激)による恐怖反応にも扁桃体が関与していることが示されている。この場合、用いる刺激により異なる経路で恐怖反応を誘発していることが指摘されている<ref name=ref28><pubmed>22365542</pubmed></ref> <ref name=ref29><pubmed>22850830</pubmed></ref> <ref name=ref30><pubmed>26113723</pubmed></ref>。
 生得的な恐怖刺激(天敵の匂い、視覚的な刺激)による恐怖反応にも扁桃体が関与していることが示されている。この場合、用いる刺激により異なる経路で恐怖反応を誘発していることが指摘されている<ref name=ref28><pubmed>22365542</pubmed></ref> <ref name=ref29><pubmed>22850830</pubmed></ref> <ref name=ref30><pubmed>26113723</pubmed></ref>。

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