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==構造== | ==構造== | ||
[[image:1ドレブリン.png|thumb|350px|'''図1.'''<br>ADF-H:ADFホモロジードメイン<br>AR1:アクチン結合領域1<br>AR2:アクチン結合領域2<br>In 2:In 2(ドレブリンA特異的配列)<br>P:プロリンリッチ領域]] | [[image:1ドレブリン.png|thumb|350px|'''図1. ドレブリンのドメイン構造'''<br>ADF-H:ADFホモロジードメイン<br>AR1:アクチン結合領域1<br>AR2:アクチン結合領域2<br>In 2:In 2(ドレブリンA特異的配列)<br>P:プロリンリッチ領域]] | ||
ドレブリンはN末端に[[コフィリン|ADF-ホモロジードメイン]]を持つ分子で、[[コフィリン]]や[[ツインフィリン]]とスーパーファミリーを作っていると考えることができる。 | ドレブリンはN末端に[[コフィリン|ADF-ホモロジードメイン]]を持つ分子で、[[コフィリン]]や[[ツインフィリン]]とスーパーファミリーを作っていると考えることができる。 | ||
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===シナプス可塑性=== | ===シナプス可塑性=== | ||
[[image:2ドレブリン.png|thumb|350px|'''図2.''' | [[image:2ドレブリン.png|thumb|350px|'''図2. ドレブリンAの神経活動依存的な樹状突起スパインから樹状突起シャフトへの移動''' <BR?ドレブリンAはスパインに局在するが、LTP誘導とともに、シャフトへ一過性に移行する。この過程にはNMDA型グルタミン酸受容体から流入したカルシウム、ミオシンIIが関与する。]] | ||
ドレブリンAのスパインへの局在は神経活動依存的に変化し、[[シナプス可塑性]]に伴い一過性に樹状突起スパインから樹状突起シャフトへと移動することが分かっている。これは[[NMDA型グルタミン酸受容体]]を介した[[カルシウムイオン]]の流入により引き起こされ、加えて、[[ミオシンII]]による調整を受けていることも示唆されている<ref name=ref17><pubmed>24465547 </pubmed></ref>。この一過性の移動はスパインが形態的変化を起こすために重要な役割を果たしていると考えられている(図2)。 | ドレブリンAのスパインへの局在は神経活動依存的に変化し、[[シナプス可塑性]]に伴い一過性に樹状突起スパインから樹状突起シャフトへと移動することが分かっている。これは[[NMDA型グルタミン酸受容体]]を介した[[カルシウムイオン]]の流入により引き起こされ、加えて、[[ミオシンII]]による調整を受けていることも示唆されている<ref name=ref17><pubmed>24465547 </pubmed></ref>。この一過性の移動はスパインが形態的変化を起こすために重要な役割を果たしていると考えられている(図2)。 |