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Nagahisaokamoto (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
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57)Gagne GG Jr, Furman MJ, Carpenter LL, et al.: Efficacy of continuation ECT and antidepressant drugs compared to long-term antidepressants alone in depressed patients. Am J Psychiatry 157: 1960-1965, 2000 | 57)Gagne GG Jr, Furman MJ, Carpenter LL, et al.: Efficacy of continuation ECT and antidepressant drugs compared to long-term antidepressants alone in depressed patients. Am J Psychiatry 157: 1960-1965, 2000 | ||
58)Frederikse M, Petrides G, Kellner C: Continuation and maintenance electroconvulsive therapy for the treatment of depressive illness: a response to the National Institute for Clinical Excellence report. J ECT 22: 13-17, 2006 | 58)Frederikse M, Petrides G, Kellner C: Continuation and maintenance electroconvulsive therapy for the treatment of depressive illness: a response to the National Institute for Clinical Excellence report. J ECT 22: 13-17, 2006 | ||
==ECTの副作用== | ==ECTの副作用== | ||
===致死的副作用=== | ===致死的副作用=== | ||
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65)Zhu B-L, Ishida K, Oritani S et al.: Sudden death following psychiatric electroconvulsive therapy ; a case report. Jpn J Legal Med, 52 : 149-152, 1998 | 65)Zhu B-L, Ishida K, Oritani S et al.: Sudden death following psychiatric electroconvulsive therapy ; a case report. Jpn J Legal Med, 52 : 149-152, 1998 | ||
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===心血管性合併症=== | |||
ECTは標準的の施行方法では約8秒間の通電を行うが、通電により迷走神経を直接刺激して副交感神経優位となり、発作中は交感神経が、発作終了後には再び副交感神経が優位となる。通電直後の副交感神経優位状態では徐脈、洞停止、血圧低下などが一過性に起こることがあり、発作中の交感神経優位状態では、頻脈・高血圧が起こることがあり間代期が終了するまで持続する(9)。このような短時間の内に急激に生じる生理学的変化に対して、ECT中は麻酔科医によるバイタルモニターと全身管理が必要になる。副交感神経反応抑制には硫酸アトロピン等の抗コリン薬の術前投与が有効である。高血圧に対しては高血圧症を合併症に持つ場合は朝の降圧剤を服用し、必要に応じてジルチアゼム・ニカルジピン等のカルシウム拮抗薬をECT直前か直後に静注する。特に従来からの心血管系合併症を持つ患者では十分な注意が必要である。<br> | ECTは標準的の施行方法では約8秒間の通電を行うが、通電により迷走神経を直接刺激して副交感神経優位となり、発作中は交感神経が、発作終了後には再び副交感神経が優位となる。通電直後の副交感神経優位状態では徐脈、洞停止、血圧低下などが一過性に起こることがあり、発作中の交感神経優位状態では、頻脈・高血圧が起こることがあり間代期が終了するまで持続する(9)。このような短時間の内に急激に生じる生理学的変化に対して、ECT中は麻酔科医によるバイタルモニターと全身管理が必要になる。副交感神経反応抑制には硫酸アトロピン等の抗コリン薬の術前投与が有効である。高血圧に対しては高血圧症を合併症に持つ場合は朝の降圧剤を服用し、必要に応じてジルチアゼム・ニカルジピン等のカルシウム拮抗薬をECT直前か直後に静注する。特に従来からの心血管系合併症を持つ患者では十分な注意が必要である。<br> | ||
=== | ===認知機能障害=== | ||
ECTの副作用として出現する認知機能障害には発作後錯乱、発作間せん妄、健忘がある(66)。<br> | ECTの副作用として出現する認知機能障害には発作後錯乱、発作間せん妄、健忘がある(66)。<br> | ||
発作後錯乱は、ECT終了後の麻酔覚醒時に数分から数時間の錯乱状態を示すもので、興奮や焦燥感が強い場合はベンゾジアゼピンや静脈麻酔薬の静注での追加投与が必要となる場合がある。<br> | 発作後錯乱は、ECT終了後の麻酔覚醒時に数分から数時間の錯乱状態を示すもので、興奮や焦燥感が強い場合はベンゾジアゼピンや静脈麻酔薬の静注での追加投与が必要となる場合がある。<br> |
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