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Junko kurahashi (トーク | 投稿記録) |
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==ITD検出〜Jeffressモデル〜== | ==ITD検出〜Jeffressモデル〜== | ||
[[Image:ongenteii_fig4.png|thumb|right|300px|'''図1. ITD 検出における神経回路モデル''' <br /> | |||
'''(a)''' Jeffress により提案された遅延線回路モデル。 <br /> | |||
'''(b)''' Jeffress モデルで想定される細胞ごとの発火確率の分布。細胞ごとに異なるITD に応答することでITD は細胞の位置としてコードされる。]] | |||
ITD検出を実現する神経回路機構としては、[[w:Lloyd A. Jeffress|Lloyd A. Jeffress]]が1948年に当時の心理物理学データを説明する為に提唱したJeffressモデルがよく知られている<ref><pubmed>18904764</pubmed></ref>('''図4''', Ref.5)。このモデルは一列に並んだ同時検出器と[[遅延線回路]](delay line)と呼ばれる配線様式を持った両側からの神経投射で構成される。このような回路構成により、両側からの信号入力が同時刻に到達する[[同時検出器細胞]]の位置がITDに対応して変化することで、ITDは発火する同時検出器の位置として符号化される。 | ITD検出を実現する神経回路機構としては、[[w:Lloyd A. Jeffress|Lloyd A. Jeffress]]が1948年に当時の心理物理学データを説明する為に提唱したJeffressモデルがよく知られている<ref><pubmed>18904764</pubmed></ref>('''図4''', Ref.5)。このモデルは一列に並んだ同時検出器と[[遅延線回路]](delay line)と呼ばれる配線様式を持った両側からの神経投射で構成される。このような回路構成により、両側からの信号入力が同時刻に到達する[[同時検出器細胞]]の位置がITDに対応して変化することで、ITDは発火する同時検出器の位置として符号化される。 | ||