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<font size="+1">[http://researchmap.jp/nomurahana 野村 真]</font><br> | <font size="+1">[http://researchmap.jp/nomurahana 野村 真]</font><[[br]]> | ||
''京都府立医科大学 教養部生物学教室・大学院神経発生生物学/JSTさきがけ''<br> | ''京都府立医科大学 教養部生物学教室・大学院神経発生生物学/JSTさきがけ''<br> | ||
DOI:<selfdoi /> 原稿受付日:2012年3月27日 原稿完成日:2012年7月8日<br> | DOI:<selfdoi /> 原稿受付日:2012年3月27日 原稿完成日:2012年7月8日<br> | ||
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== 名称の由来 == | == 名称の由来 == | ||
Ephは、Erythropoietin-producing hepatocellular carcinoma に発現する受容体型チロシンキナーゼをスクリーニングする過程で同定されたタンパク質である<ref><pubmed>2825356</pubmed></ref>。当初、それぞれのEph受容体は同定された生物種によって別々の名称で呼ばれていたが、Eph nomenclature committee により名称が統一された<ref><pubmed>9267020</pubmed></ref>。 | Ephは、Erythropoietin-producing hepatocellular carcinoma に発現する受容体型チロシンキナーゼをスクリーニングする過程で同定されたタンパク質である<ref><[[pubmed]]>2825356</pubmed></ref>。当初、それぞれのEph受容体は同定された生物種によって別々の名称で呼ばれていたが、Eph nomenclature committee により名称が統一された<ref><pubmed>9267020</pubmed></ref>。 | ||
==構造とサブファミリー == | ==構造とサブファミリー == | ||
Eph受容体は、そのアミノ酸配列及びとリガンドとの親和性の違いにより、EphAとEphBの2つのサブクラスに分類されている。脊椎動物において、EphAサブクラスは現在10種類 (EphA1-10)、EphBサブクラスは6種類同定されている (EphB1-6) | Eph受容体は、そのアミノ酸配列及びとリガンドとの親和性の違いにより、EphAとEphBの2つのサブクラスに分類されている。脊椎動物において、EphAサブクラスは現在10種類 (EphA1-10)、EphBサブクラスは6種類同定されている (EphB1-6)。EphA、EphBはそれぞれエフリンAとエフリンBと呼ばれる細胞膜上のリガンドとほぼ選択的に結合するが、近年EphA4およびEphB2がそれぞれ[[ephrin]]-B3、ephrin-A5と結合することも報告されている<ref name=ref3><pubmed>12808016</pubmed></ref>。EphA、EphBサブクラスともに共通して、細胞外領域に[[グロビュラードメイン]]、[[フィブロネクチンタイプIIIリピート]]、細胞内領域にチロシンキナーゼドメイン、[[wikipedia:JA:SAMドメイン|SAMドメイン]]、 [[PDZ]]結合モチーフを有している。 | ||
== 細胞内シグナル== | == 細胞内シグナル== |