「知的障害」の版間の差分

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疫学
疫学
有病率は1%と予想されている。IQが70以下とすると、理論上は2.3%ということになるが、適応行動など他の基準もあるため等が考えられる。また、重度もしくは最重度では、合併症のための死亡率が高く、年齢が上がるにつれて、有病率は低下する。
男女比は、1.5:1で男性に多い。
重症度
1.軽度知的障害
知的障害のおよそ85%を占め、就学までは気づかれにくい。成人期までに、およそ小学校高学年程度の知能を身につける。成人後は、適切な支援を受けて生活し、家族を持つことや、簡単な仕事に就くことは出来る。特異的な原因は特定できないことがしばしばである。
2.中等度知的障害
知的障害のおよそ10%を占める。言語発達や運動発達は遅れるが、殆どが言語を習得し、充分コミュニケーションをとれるようになる。学力は、最終的に小学校2-3年生くらいとなる。成人期には、社会的・職業的支援が必要で、適切な監督下で、難しくない仕事ができる。殆どが器質的原因を同定できる。
3. 重度知的障害
知的障害のおよそ4%を占め、3-6歳の知能に発達する。訓練により、自分の身の周りのことができる。簡単な会話が可能となる。成人期には、決まった行動や、簡単な繰り返しが可能であり、常に監督や保護が必要である。ほぼ、器質的病因がある。
4.最重度知的障害
知的障害のおよそ1-2%であり、3歳未満の知能に相当する。言葉によるコミュニケーションは困難だが、喜怒哀楽の表現が可能で、見慣れた人は覚えている。運動機能の遅れも認め、歩行も困難であることが多い。他の身体障害、てんかん、神経症状などを伴うのも一般的である。常に援助と世話が必要である。
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