「Na+/K+-ATPアーゼ」の版間の差分

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==== α4-サブユニット ====
==== α4-サブユニット ====
 精巣の雄性生殖細胞に特異的に発現しているα4は、精子形成の減数分裂時にアップレギュレートされ、成熟精子において最も高い発現を示す。主に精子鞭毛に局在し、膜電位や細胞内Ca<sup>2+</sup>レベルの維持に必要な細胞内の低いNa<sup>+</sup>濃度維持にとって重要である。これらの作用により、α4は精子の運動性と過活性化に必須である。精子にはα1も発現するが、α4をノックアウトするとオスだけが重度の無精子症のために完全に不妊となる<ref name=Jimenez2011><pubmed>21187400</pubmed></ref>[34]。
 [[精巣]]の雄性[[生殖細胞]]に特異的に発現しているα4は、[[精子]]形成の[[減数分裂]]時にアップレギュレートされ、成熟精子において最も高い発現を示す。主に精子[[鞭毛]]に局在し、[[膜電位]]や細胞内[[カルシウム|Ca<sup>2+</sup>]]レベルの維持に必要な細胞内の低いNa<sup>+</sup>濃度維持にとって重要である。これらの作用により、α4は精子の運動性と過活性化に必須である<ref name=Blanco1999><pubmed>10521273</pubmed></ref>。精子にはα1も発現するが、α4をノックアウトするとオスだけが重度の[[無精子症]]のために完全に不妊となる<ref name=Jimenez2011><pubmed>21187400</pubmed></ref>[34]。


== 疾患との関わり ==
== 疾患との関わり ==