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アデノシンの生理作用は1929年、ケンブリッジ大学のDruryとSzent-Gyorgyiにより初めて報告された。彼らは心筋抽出物をイヌに投与し、心拍数の低下を観察、有効成分としてアデノシンを同定した<ref name=Drury1929><pubmed>16994064</pubmed></ref> [1]。その後、1954年にはFeldbergとSherwoodがネコの側脳室にアデノシンを投与し、催眠作用を報告している<ref name=Feldberg1954><pubmed>13131253</pubmed></ref> [2]。 | アデノシンの生理作用は1929年、ケンブリッジ大学のDruryとSzent-Gyorgyiにより初めて報告された。彼らは心筋抽出物をイヌに投与し、心拍数の低下を観察、有効成分としてアデノシンを同定した<ref name=Drury1929><pubmed>16994064</pubmed></ref> [1]。その後、1954年にはFeldbergとSherwoodがネコの側脳室にアデノシンを投与し、催眠作用を報告している<ref name=Feldberg1954><pubmed>13131253</pubmed></ref> [2]。 | ||
1970年代には、細胞のcAMP応答性の違いから複数のアデノシン受容体の存在が示唆され<ref name=vanCalker1979><pubmed>228008</pubmed></ref> [3] | 1970年代には、細胞のcAMP応答性の違いから複数のアデノシン受容体の存在が示唆され<ref name=vanCalker1979><pubmed>228008</pubmed></ref> [3]、1980年代後半には[[A1受容体|A<sub>1</sub>]], [[A2A受容体|A<sub>2A</sub>]], [[A2B受容体|A<sub>2B</sub>]], [[A3受容体|A<sub>3</sub>]]という4種類のGタンパク質共役型受容体(GPCR)がクローニングされ、その存在が確立された<ref name=Libert1989><pubmed>2541503</pubmed></ref><ref name=Maenhaut1990><pubmed>2125216</pubmed></ref><ref name=Libert1991><pubmed>1646713</pubmed></ref><ref name=Pierce1992><pubmed>1325798</pubmed></ref><ref name=Zhou1992><pubmed>1323836</pubmed></ref> [4][5][6][7][8]。 | ||
[[ファイル:Oishi Adenosine Fig1.png|サムネイル|'''図. アデノシンの合成と代謝''']] | |||
== 生合成と代謝 == | == 生合成と代謝 == | ||