「ストローマ細胞由来因子-1」の版間の差分

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受容体
受容体
CXCL12/SDF-1の主要受容体はCXCR4であり、GPCRとしてカップリング機構を備えていることが構造的に確認されている<ref name=Wu2010><pubmed>20929726</pubmed></ref>(Wu et al., 2010)。発生学的にも必須な受容体である<ref name=Ma1998><pubmed>9689100</pubmed></ref>(Ma et al., 1998)。CXCR4ノックアウトマウスは胎生致死となり、神経発生の異常を呈することが示されている。CXCR7(ACKR3)は当初、リガンドを補足するデコイ受容体と考えられていたが、現在ではシグナル伝達能も有することが知られており、CXCR4と異なる機能、特に発生後期や成人での神経細胞の生存や軸索誘導に関与している<ref name= Sánchez-Alcañiz 2011><pubmed>21220100</pubmed></ref><ref name=Shimizu2011><pubmed>21655198</pubmed></ref>(Sánchez-Alcañiz et al., 2011, Shimizu et al., 2011)。
CXCL12/SDF-1の主要受容体はCXCR4であり、GPCRとしてカップリング機構を備えていることが構造的に確認されている<ref name=Wu2010><pubmed>20929726</pubmed></ref>(Wu et al., 2010)。発生学的にも必須な受容体である<ref name=Ma1998><pubmed>9689100</pubmed></ref>(Ma et al., 1998)。CXCR4ノックアウトマウスは胎生致死となり、神経発生の異常を呈することが示されている。CXCR7(ACKR3)は当初、リガンドを補足するデコイ受容体と考えられていたが、現在ではシグナル伝達能も有することが知られており、CXCR4と異なる機能、特に発生後期や成人での神経細胞の生存や軸索誘導に関与している<ref name=SanchezAlcaniz2011><pubmed>21220100</pubmed></ref><ref name=Shimizu2011><pubmed>21655198</pubmed></ref>(Sánchez-Alcañiz et al., 2011, Shimizu et al., 2011)。
   
   
疾患との関わり
疾患との関わり
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関連語
関連語
• CXCL12(化学名)
* [[CXCL12]](化学名)
• CXCR4(主要受容体)
* [[CXCR4]](主要受容体)
CXCR7/ACKR3(代替・補助的受容体)
* [[CXCR7/ACKR3]](代替・補助的受容体)
ケモカイン
* [[ケモカイン]]
神経幹細胞
* [[神経幹細胞]]
ニューロン新生
* [[ニューロン新生]]
神経再生
* [[神経再生]]
ガイダンス因子
* [[ガイダンス因子]]
• 遊走因子、走化因子、動員因子
* [[遊走因子]]
* [[走化因子]]
* [[動員因子]]