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学名:''Caenorhabditis elegans'' 略名:''C. elegans'' | 学名:''Caenorhabditis elegans'' 略名:''C. elegans'' | ||
wikipediaの線虫項も参照 [[wikipedia:ja:''C. elegans'']] | wikipediaの線虫項も参照 [[wikipedia:ja: ''C. elegans'']] | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
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雌雄同体(hermaphrodite)の神経細胞は302個と全て同定されており、電子顕微鏡の解析により全神経細胞の接続地図が明らかとなっている<ref><pubmed>22462104</pubmed></ref>。 | 雌雄同体(hermaphrodite)の神経細胞は302個と全て同定されており、電子顕微鏡の解析により全神経細胞の接続地図が明らかとなっている<ref><pubmed>22462104</pubmed></ref>。 | ||
多細胞生物として初めて全ゲノム配列が解読された種でもある。 | 多細胞生物として初めて全ゲノム配列が解読された種でもある。 | ||
ゲノム情報、解剖学的な情報、他様々な研究に有用な情報がデータベースに整理されインターネットから簡単に取得できる。 | ゲノム情報、解剖学的な情報、他様々な研究に有用な情報がデータベースに整理されインターネットから簡単に取得できる。[http://www.wormatlas.org/ Wormatlas(解剖学的データベース)] [http://www.wormbase.org/ Wormbase(主にゲノム情報データベース)] | ||
以下の性質から実験室での取り扱いが簡便である。 | 以下の性質から実験室での取り扱いが簡便である。 | ||
*寒天上で大腸菌をえさとして簡便に培養ができる。 | *寒天上で大腸菌をえさとして簡便に培養ができる。 | ||
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== 神経科学における役割 == | == 神経科学における役割 == | ||
非常に単純な神経回路を持ちながらも、化学走性、温度走性などの行動を示し、記憶・学習についての研究が行える。 | |||
全ての神経細胞が同定されており、神経細胞同士の接続関係が完全に分かっている唯一の生物である。 | |||
緑色蛍光タンパク質(GFP)を多細胞生物で初めて人工的に発現させた生物であり、そのことが示すように蛍光タンパク質を使った研究と相性がよい。近年はカルシウムセンサーを使った神経活動の測定や、チャネルロドプシンを使った光遺伝学も盛んに利用されている。 | |||
==文献、外部リンク== | |||
<references/> | <references/> |
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