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細 (ページの作成:「英語名:glucocorticoid, cortisol, corticosterone 独語:glucocorticoid 仏語:glucocorticoïde 副腎皮質ホルモンの1つである皮質ステロイ...」) |
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== 受容体 == | == 受容体 == | ||
[[image:グルココルチコイド.png|thumb|300px|'''図''']] | |||
脳内のコルチコステロイド受容体には2種類あることが、受容体結合実験により明らかにされ[4]、各々タイプI、タイプII受容体と呼ばれた。その後これら2種類の受容体タンパクのcDNA がクローニングされ[5,6]、タイプI受容体がミネラルコルチコイド受容体(MR)、タイプII受容体がグルココルチコイド受容体(GR)に相当することが示された。これらの受容体はいずれもホルモン誘導性の転写制御因子であり、ホルモンとの結合により活性化されて受容体タンパクの立体構造が変化し、熱ショックタンパク90等が解離し、その結果、核移行シグナルが活性化して核内へ移行すると考えられている。活性化された受容体は2量体を形成し、特異的なDNA配列を認識・結合し、基本転写因子をリクルートことによって転写を開始するが、その際、基本転写因子群とともに、転写共役因子群が必須であることが明らかとなってきている。これら転写共役因子はホルモンの組織特異的作用を規定することが示唆されており、グルココルチコイド受容体の脳内での機能を解明していく上で非常に重要な因子のひとつと考えられる。さらに、GRとグルココルチコイドの複合体はAP-1(c-Junのホモ二量体あるいはc-Fosとのヘテロ二量体)やNFkBと相互作用することでこれらの遺伝子転写を抑制する(図)。 | 脳内のコルチコステロイド受容体には2種類あることが、受容体結合実験により明らかにされ[4]、各々タイプI、タイプII受容体と呼ばれた。その後これら2種類の受容体タンパクのcDNA がクローニングされ[5,6]、タイプI受容体がミネラルコルチコイド受容体(MR)、タイプII受容体がグルココルチコイド受容体(GR)に相当することが示された。これらの受容体はいずれもホルモン誘導性の転写制御因子であり、ホルモンとの結合により活性化されて受容体タンパクの立体構造が変化し、熱ショックタンパク90等が解離し、その結果、核移行シグナルが活性化して核内へ移行すると考えられている。活性化された受容体は2量体を形成し、特異的なDNA配列を認識・結合し、基本転写因子をリクルートことによって転写を開始するが、その際、基本転写因子群とともに、転写共役因子群が必須であることが明らかとなってきている。これら転写共役因子はホルモンの組織特異的作用を規定することが示唆されており、グルココルチコイド受容体の脳内での機能を解明していく上で非常に重要な因子のひとつと考えられる。さらに、GRとグルココルチコイドの複合体はAP-1(c-Junのホモ二量体あるいはc-Fosとのヘテロ二量体)やNFkBと相互作用することでこれらの遺伝子転写を抑制する(図)。 | ||
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[15]Jankord R, Herman JP (2008) Limbic regulation of hypothalamic-pituitary- adrenocortical function during acute and chronic stress. Ann NY Acad Sci, 1148: 64-73. | [15]Jankord R, Herman JP (2008) Limbic regulation of hypothalamic-pituitary- adrenocortical function during acute and chronic stress. Ann NY Acad Sci, 1148: 64-73. | ||
PMID: 19120092 | PMID: 19120092 | ||
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(執筆者:西真弓 担当編集委員:尾藤晴彦) |