「タイムラプス解析」の版間の差分

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(ページの作成:「Time-lapse analysis タイムラプス解析  細胞の形態的変化・機能発揮を経時的にとらえる可視化・記録・解析の技法.  神経系...」)
 
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 神経科学の領域では, 1980年代から90年代にかけて,細胞培養(dissociation cell culture)の技法の発展とともに,培養皿上で示される細胞挙動に対してタイムラプス観察が積極的に行なわれるようになった.ニューロンの突起伸長(Garry Banker,Susumu Terakawa他),神経前駆細胞の分裂(Sally Temple他),ニューロンの移動(Mary Hatten他)などの様子が報告された.また軸索内のオルガネラや分子のタイムラプス観察も始まった(Nobutaka Hirokawa他).90年代には,スライス培養を用いての三次元環境下のタイムラプス観察がSusan McConnellやHitoshi Komuroらによって移動中のニューロンを対象として始められた.それまでのタイムラプス観察が,位相差像,微分干渉像を求める場合がほとんどだったのに対して,標識された細胞の蛍光像を求めることがさかんになった.その流れは,蛍光タンパク質の遺伝子の導入技法の発達とともに,21世紀に入ってから,ますます強まっている.
 神経科学の領域では, 1980年代から90年代にかけて,細胞培養(dissociation cell culture)の技法の発展とともに,培養皿上で示される細胞挙動に対してタイムラプス観察が積極的に行なわれるようになった.ニューロンの突起伸長(Garry Banker,Susumu Terakawa他),神経前駆細胞の分裂(Sally Temple他),ニューロンの移動(Mary Hatten他)などの様子が報告された.また軸索内のオルガネラや分子のタイムラプス観察も始まった(Nobutaka Hirokawa他).90年代には,スライス培養を用いての三次元環境下のタイムラプス観察がSusan McConnellやHitoshi Komuroらによって移動中のニューロンを対象として始められた.それまでのタイムラプス観察が,位相差像,微分干渉像を求める場合がほとんどだったのに対して,標識された細胞の蛍光像を求めることがさかんになった.その流れは,蛍光タンパク質の遺伝子の導入技法の発達とともに,21世紀に入ってから,ますます強まっている.


 三次元培養,蛍光標識,画像取得などの方法の進歩にしたがって,取得する形態情報の量・質,時間分解能,観察の継続性などに関して,めざましい向上が続いている.一方,培養を用いず,生体内の現象に対するタイムラプス観察も行なわれるようになった.発生期の現象であればゼブラフィッシュ胚に対する in vivoイメージングが有用であり,成体の脳神経系のなかでの回路の形成・リモデリングに注目して二光子顕微鏡を利用してタイムラプス観察するなども目覚ましい発展を続けている.
 三次元培養,蛍光標識,画像取得などの方法の進歩にしたがって,取得する形態情報の量・質,時間分解能,観察の継続性などに関して,めざましい向上が続いている.一方,培養によらぬ,生体内の現象に対するタイムラプス観察も行なわれるようになった.発生期の現象であればゼブラフィッシュ胚に対する in vivoイメージングが有用であり,成体の脳神経系のなかでの回路の形成・リモデリングに注目して二光子顕微鏡を利用してタイムラプス観察するなども目覚ましい発展を続けている.




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