「細胞外記録」の版間の差分

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 ジャクスタセルラー記録juxtacellular recording(傍細胞記録ともいう)とは、単一の神経細胞の細胞膜にガラス電極(10MΩ程度)の先端を押し当ててユニット活動を記録した後に、細胞内に可視化色素([[バイオサイチン]]や[[ニューロビオチン]]など)や[[wikipedia:ja:核酸|核酸]]などを電気浸透的に付加することにより、その記録細胞の形態を可視化することができる方法である<ref><pubmed> 8740589 </pubmed></ref>。従来の単一ユニット記録法とは、スパイク波形が数mV程度の陽性となる点と、記録細胞のサブタイプ([[錐体細胞]]か[[介在細胞]]か、[[興奮性]]か[[抑制性]]か、など)や存在部位(大脳皮質の第何層か)や[[軸索]]結合(シナプス部位や軸索[[投射]]先)などを同定できる点で異なる。また、数nA程度の微弱電流によって記録細胞に特異的に発火を誘発することができる(ナノ刺激nano-stimulation)<ref><pubmed> 19955285 </pubmed></ref>。単一ユニット記録法と同様に、行動中の動物の脳からも安定して記録することが可能である。
 ジャクスタセルラー記録juxtacellular recording(傍細胞記録ともいう)とは、単一の神経細胞の細胞膜にガラス電極(10MΩ程度)の先端を押し当ててユニット活動を記録した後に、細胞内に可視化色素([[バイオサイチン]]や[[ニューロビオチン]]など)や[[wikipedia:ja:核酸|核酸]]などを電気浸透的に付加することにより、その記録細胞の形態を可視化することができる方法である<ref><pubmed> 8740589 </pubmed></ref>。従来の単一ユニット記録法とは、スパイク波形が数mV程度の陽性となる点と、記録細胞のサブタイプ([[錐体細胞]]か[[介在細胞]]か、[[興奮性]]か[[抑制性]]か、など)や存在部位(大脳皮質の第何層か)や[[軸索]]結合(シナプス部位や軸索[[投射]]先)などを同定できる点で異なる。また、数nA程度の微弱電流によって記録細胞に特異的に発火を誘発することができる(ナノ刺激nano-stimulation)<ref><pubmed> 19955285 </pubmed></ref>。単一ユニット記録法と同様に、行動中の動物の脳からも安定して記録することが可能である。


注)[[パッチクランプ記録]]の一形態である[[セル・アタッチcell-attached法]]は、概念上、細胞外からの単一神経細胞の電気的活動の記録法であるといえるが、この項では触れないこととする。
注)[[パッチクランプ記録]]の一形態である[[セル・アタッチ法|セル・アタッチcell-attached法]]は、概念上、細胞外からの単一神経細胞の電気的活動の記録法であるといえるが、詳細は[[パッチクランプ法]]の項目参照。


===アンペロメトリー===
===アンペロメトリー===

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