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8. [[ヤリイカ]]は、最近でもまだアクティブに研究に使われているのでしょうか(勉強不足ですみません)。もしそうでもなければ、「非常に有用」は表現を改訂したほうがよろしいかと思います。
8. [[ヤリイカ]]は、最近でもまだアクティブに研究に使われているのでしょうか(勉強不足ですみません)。もしそうでもなければ、「非常に有用」は表現を改訂したほうがよろしいかと思います。
9. 遺伝的背景をコントロールすることの重要性が記載されていますが、これはかなり重要ですので、もう少しだけ詳細にご説明いただけますでしょうか。各動物種の説明のところでも、これが可能かどうかについて、記していただいたほうが良いように思います。
10. 具体的な数値などが記されている部分につきましては、出典を必ず引用していただければと思います。


以上、よろしくお願いいたします。
以上、よろしくお願いいたします。
——
2回めの査読
遅くなりまして、申し訳ありません。指摘させていただいたポイントについてほぼ対応していただき有難うございます。以下、マイナーな点ばかりですが、よろしくご検討ください。
1. 「同じ遺伝子組成をもつ」という表現ですが、「ほぼ同じゲノム配列をもつ」くらいのほうが良いのでは?最近は、non-coding領域の重要性もどんどん明らかになってきていますので。
2. 「...ヒト特異的疾患を対象とした場合、マウスなどではその生理・代謝機能が必ずしも[[ヒト]]を忠実に反映していない部分もあり…」
この部分ですが、2点あります。脳関連で、「ヒト特異的疾患」としてはっきりしているものは、なかなかないのではないかという気がいたします。ほとんどのものについては、ヒトとモデル動物で、1部分のみオーバラップし、他の部分はオーバラップしない、ということになっており、それぞれの疾患で、その程度が異なる、ということかと思います。「ヒト特異的疾患」という言葉は使わないほうがベターではないでしょうか。
同様意味で、「マウスなどではその生理・代謝機能が必ずしもヒトを忠実に反映していない部分もあり」ということは、「ヒト特異的疾患」のみならず、すべてのモデルに必ずあてはまるはずです。ですので、どのモデルであっても、オーバラップしている部分をモデルとして考え活用するべき、という考え方を記載するのがよいのではないでしょうか。また、ヒトとモデル動物で、異なる部分についても、その原因を調べることにより、重要な示唆が得られる場合もありうる、ということも一言、言及していただくとよいかもしれません(例えば、マウスである遺伝子改変が、ヒトと同様な病態に結びつかない場合の原因を調べることにより、その疾患への抵抗性をもらたすメカニズムについての示唆が得られる可能性がある)。
3. 51の[[DISC1]]マウスの論文は、再現性がほぼ無いので、やめておいたほうがよいかと思います。
われわれが実験を行ったところ再現性がなく http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=shoji+h+disc1 、SfNで発表したところ、「うちでも全く再現性がなく、差がみられなかった」という主旨のコメントが2つの異なる研究室から得られました。
4. [[自閉症]]、[[双極性障害]]、統合失調症の各疾患について、1つではなく2〜3は代表的モデルを記載したほうがよいように思います。これらについては総説もあるので、参考にされるとよいのではないでしょうか。
5. 正式には、「鬱」-> 「うつ」(ひらがな)かと思います。
以上です。

2016年1月1日 (金) 11:36時点における最新版

1. 各モデル生物について、最低、1つか2つ、できれば3〜4つくらい、代表的な論文・総説などを引用していただいたほうがよいように思います。

2. 精神神経疾患のモデル動物として、具体的にどのようなものがあるかについて、記載していただければと思います(ハエ、ゼブラフィッシュマウスくらいでよいかと思います)。特にマウスでは、神経疾患のみならず精神疾患におきましても良いモデルが多数でていますので、代表的なものの紹介をお願いいたします。

3. 各モデル生物の利点・欠点についてもう少し詳細に記述をしていただけますと有難いです。別途、関連のパワーポイントファイル(私が授業用に作成したもの)をお送りいたしますので、そこに入っているポイントで記載されていないものについて、足していただけますと良いように思います。

4. 研究にかかるコスト(費用、スペース)についても現状の分かる範囲で結構ですので、記載いただけますでしょうか。例えば、マーモセットは一匹30万円程度もして、スペースも相当広いものを必要とするのに対し、線虫やマウスではそれほどでもない、という様な情報は、重要かと思います。

5. 動物実験の3Rについては、国際的にコンセンサスが得られておりかつ日本の法律にもなっているものですので、もう少し詳細な説明をいただけますでしょうか。例えば、「発生的に下位の動物種」という部分がおそらく若干わかりにくいので、具体例でご説明いただけますでしょうか。例えば、霊長類のような高等な動物については、代替が可能であれば、マウスやハエなどでできるだけ代替することが必要とされていますが、これだけの表現ですとわかりにくいかと思います。

6. CRISPR/Cas9がマウスのところで記載されていますが、現在では、マカクザルを始め、ここに記載されている多くの種類の動物で遺伝子改変が成功しています。その点(特にサルで成功していること)につきましても、文献を引用しつつ言及していただけますと有難いです。

7. マカクザルを用いた高次脳機能研究は、日本で伝統的に強みがありますので、日本発の代表的・古典的なものについて少しご紹介いただけますでしょうか。

8. ヤリイカは、最近でもまだアクティブに研究に使われているのでしょうか(勉強不足ですみません)。もしそうでもなければ、「非常に有用」は表現を改訂したほうがよろしいかと思います。

9. 遺伝的背景をコントロールすることの重要性が記載されていますが、これはかなり重要ですので、もう少しだけ詳細にご説明いただけますでしょうか。各動物種の説明のところでも、これが可能かどうかについて、記していただいたほうが良いように思います。

10. 具体的な数値などが記されている部分につきましては、出典を必ず引用していただければと思います。

以上、よろしくお願いいたします。

—— 2回めの査読

遅くなりまして、申し訳ありません。指摘させていただいたポイントについてほぼ対応していただき有難うございます。以下、マイナーな点ばかりですが、よろしくご検討ください。

1. 「同じ遺伝子組成をもつ」という表現ですが、「ほぼ同じゲノム配列をもつ」くらいのほうが良いのでは?最近は、non-coding領域の重要性もどんどん明らかになってきていますので。

2. 「...ヒト特異的疾患を対象とした場合、マウスなどではその生理・代謝機能が必ずしもヒトを忠実に反映していない部分もあり…」 この部分ですが、2点あります。脳関連で、「ヒト特異的疾患」としてはっきりしているものは、なかなかないのではないかという気がいたします。ほとんどのものについては、ヒトとモデル動物で、1部分のみオーバラップし、他の部分はオーバラップしない、ということになっており、それぞれの疾患で、その程度が異なる、ということかと思います。「ヒト特異的疾患」という言葉は使わないほうがベターではないでしょうか。 同様意味で、「マウスなどではその生理・代謝機能が必ずしもヒトを忠実に反映していない部分もあり」ということは、「ヒト特異的疾患」のみならず、すべてのモデルに必ずあてはまるはずです。ですので、どのモデルであっても、オーバラップしている部分をモデルとして考え活用するべき、という考え方を記載するのがよいのではないでしょうか。また、ヒトとモデル動物で、異なる部分についても、その原因を調べることにより、重要な示唆が得られる場合もありうる、ということも一言、言及していただくとよいかもしれません(例えば、マウスである遺伝子改変が、ヒトと同様な病態に結びつかない場合の原因を調べることにより、その疾患への抵抗性をもらたすメカニズムについての示唆が得られる可能性がある)。

3. 51のDISC1マウスの論文は、再現性がほぼ無いので、やめておいたほうがよいかと思います。 われわれが実験を行ったところ再現性がなく http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=shoji+h+disc1 、SfNで発表したところ、「うちでも全く再現性がなく、差がみられなかった」という主旨のコメントが2つの異なる研究室から得られました。

4. 自閉症双極性障害、統合失調症の各疾患について、1つではなく2〜3は代表的モデルを記載したほうがよいように思います。これらについては総説もあるので、参考にされるとよいのではないでしょうか。

5. 正式には、「鬱」-> 「うつ」(ひらがな)かと思います。

以上です。