「蝸牛」の版間の差分

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== 蝸牛マイクロホン電位 ==
== 蝸牛マイクロホン電位 ==
   
   
 音刺激により内耳および内耳周辺では刺激音を忠実に再現する蝸牛マイクロホン電位が記録される。この電位は[[wikipedia:JA:音圧|音圧]]に比例して増大し,音刺激に対して特別な閾値や潜時を示さない。蝸牛器官で記録されるマイクロホン電位は有毛細胞の頂部で極性が変化する。現在では,このマイクロホン電位は受容器電流により生じるものであり,数の上で多い外有毛細胞の活動に起因すると考えられている。また,この外有毛細胞の活動は[[wikipedia:JA:鼓膜|鼓膜]]の外から音としても記録することができ,[[耳音響放射]]と呼ばれ,[[wikipedia:JA:新生児|新生児]]の内耳機能検査にも利用されている。  
 音刺激により内耳および内耳周辺では刺激音を忠実に再現する蝸牛マイクロホン電位が記録される。この電位は[[wikipedia:JA:音圧|音圧]]に比例して増大し,音刺激に対して特別な[[閾値]]や潜時を示さない。蝸牛器官で記録されるマイクロホン電位は有毛細胞の頂部で極性が変化する。現在では,このマイクロホン電位は受容器電流により生じるものであり,数の上で多い外有毛細胞の活動に起因すると考えられている。また,この外有毛細胞の活動は[[wikipedia:JA:鼓膜|鼓膜]]の外から音としても記録することができ,[[耳音響放射]]と呼ばれ,[[wikipedia:JA:新生児|新生児]]の内耳機能検査にも利用されている。
 


== 参考文献 ==
== 参考文献 ==