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Hidehikookamoto (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
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<font size="+1">[http://researchmap.jp/read0204068 岡本 秀彦]</font><br> | <font size="+1">[http://researchmap.jp/read0204068 岡本 秀彦]</font><br> | ||
''自然科学研究機構 生理学研究所 ''<br> | ''自然科学研究機構 生理学研究所 ''<br> | ||
DOI:<selfdoi /> | DOI:<selfdoi /> 原稿受付日:2016年1月18日 原稿完成日:2016年1月20日<br> | ||
担当編集委員:[http://researchmap.jp/read0048432 定藤 規弘](自然科学研究機構生理学研究所 大脳皮質機能研究系)<br> | 担当編集委員:[http://researchmap.jp/read0048432 定藤 規弘](自然科学研究機構生理学研究所 大脳皮質機能研究系)<br> | ||
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通常、脳波計測や脳磁法において加算平均法により得られた反応を誘発電位・誘発脳磁界と呼ぶ。図2上段のように外部刺激により惹起された反応が完全に同期している場合加算平均法により振幅は変化しないが、図2下段のように神経活動の同期に揺らぎがある場合、誘発電位・誘発脳磁界はお互い打ち消し合って振幅が小さくなってしまう。特に周期の短い(周波数の高い)脳神経活動の場合、短時間の揺らぎであっても誘発反応の振幅は顕著に小さくなるため注意が必要である。 | 通常、脳波計測や脳磁法において加算平均法により得られた反応を誘発電位・誘発脳磁界と呼ぶ。図2上段のように外部刺激により惹起された反応が完全に同期している場合加算平均法により振幅は変化しないが、図2下段のように神経活動の同期に揺らぎがある場合、誘発電位・誘発脳磁界はお互い打ち消し合って振幅が小さくなってしまう。特に周期の短い(周波数の高い)脳神経活動の場合、短時間の揺らぎであっても誘発反応の振幅は顕著に小さくなるため注意が必要である。 | ||
このように時間的な揺らぎがある神経活動を観測したい場合は、単純な加算平均法を行わずに[[誘導電位]](induced potential)や[[誘導脳磁界]](induced magnetic field)を計測する<ref name=ref6><pubmed>8753885</pubmed></ref> | このように時間的な揺らぎがある神経活動を観測したい場合は、単純な加算平均法を行わずに[[誘導電位]](induced potential)や[[誘導脳磁界]](induced magnetic field)を計測する<ref name=ref6><pubmed>8753885</pubmed></ref>。誘導電位・誘導脳磁界は、まず試行ごとの波形に実験者が調べたい周波数帯域のバンドパスフィルターを適用し、その後波形の振幅[[wj:包絡線|包絡]](図2の青線参照)を求めてこの振幅包絡を加算平均することで得られる。ただ本邦においては誘導電位・誘導脳磁界のことも誘発電位・誘発脳磁界と呼ぶことが多いため注意が必要である。 | ||
==体性感覚誘発電位== | ==体性感覚誘発電位== |