開口確率

提供:脳科学辞典
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開口確率 open probability, Po

イオンチャネルのシングルチャネル記録を行なうと、チャネルの開閉が確率論的な振る舞いをすることが分かる。イオンチャネルが開いた状態にある確率を開口確率という。イオンチャネルの開きやすさの指標として用いられる。

一つのイオンチャネルからの記録を行なっている時、このイオンチャネルの開口確率(Po)はamplitude histgramから簡単に測定することが出来る。チャネルが開口している状態の部分の面積(チャネルが開口している時間の長さに比例)をヒストグラム全体の面積(記録を行った時間の長さに比例)で割れば良い。 複数個(n個)のチャネルがパッチ内にあるときは、そのパッチのチャネルの平均Poは、 Po=ΣnAn/nΣAnで求めることが出来る。

  1. 例えば、3このイオンチャネルが含まれる場合、Po=(3A3+2A2+1A1+0A0)/3(A3+A2+A1+A0)

A3は3個全てが開いている状態の部分の面積

(執筆者:古谷和春、倉智嘉久 担当編集委員:林康紀)