「カリウムチャネル」の版間の差分

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= 3.神経細胞におけるカリウムチャネルの役割<br>  =
= 3.神経細胞におけるカリウムチャネルの役割<br>  =


[[Image:KCh fig5.png|thumb|right|410x403px|<b>図5.電位依存性カリウムチャネルの神経細胞における分布と機能</b>]]神経細胞や心筋細胞の静止膜電位や興奮性の多様性は、多くの場合、それぞれの細胞に発現するカリウムチャネルの種類と量によって説明することが出来る。また細胞内においても均一に発現しているわけではなく、樹状突起や軸索に局在して発現していることも多い(図5)。  
[[Image:KCh fig5.png|thumb|right|410x403px|<b>図5.電位依存性カリウムチャネルの神経細胞における分布と機能</b><br>Johnstonら J Physiol 2010<ref name="ref18"><pubmed>20519310</pubmed></ref>の図をもとに執筆者が本項に合わせ改変]]神経細胞や心筋細胞の静止膜電位や興奮性の多様性は、多くの場合、それぞれの細胞に発現するカリウムチャネルの種類と量によって説明することが出来る。また細胞内においても均一に発現しているわけではなく、樹状突起や軸索に局在して発現していることも多い(図5)。  


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== 電位依存性カリウムチャネル  ==
== 電位依存性カリウムチャネル  ==


神経系において、Kvチャネルは電位依存性ナトリウムチャネルと膜電位を介して機能的に共役し、活動電位の再分極、シナプス後細胞の興奮性の制御、振動性の興奮の制御、スパイク間隔の制御など重要な役割を果たしている。Kvチャネルの多様性が様々な生理機能のそれぞれに対応できるように、多種類の遅延整流性カリウムチャネルを形成している<ref><pubmed>20519310</pubmed></ref><ref><pubmed>16791144</pubmed></ref>。<br>神経細胞にはKv1, Kv2, Kv3, Kv4, Kv7, Kv11といったカリウムチャネルサブユニットの発現が認められている。各Kvチャネルクラスはサブファミリーをもち、それらのヘテロテトラマーとしてカリウムチャネルが構成されるので、その可能な組み合わせはサブユニットの数以上に膨大な数となる。  
神経系において、Kvチャネルは電位依存性ナトリウムチャネルと膜電位を介して機能的に共役し、活動電位の再分極、シナプス後細胞の興奮性の制御、振動性の興奮の制御、スパイク間隔の制御など重要な役割を果たしている。Kvチャネルの多様性が様々な生理機能のそれぞれに対応できるように、多種類の遅延整流性カリウムチャネルを形成している<ref name="ref5" /><ref><pubmed>16791144</pubmed></ref>。<br>神経細胞にはKv1, Kv2, Kv3, Kv4, Kv7, Kv11といったカリウムチャネルサブユニットの発現が認められている。各Kvチャネルクラスはサブファミリーをもち、それらのヘテロテトラマーとしてカリウムチャネルが構成されるので、その可能な組み合わせはサブユニットの数以上に膨大な数となる。  


=== A電流  ===
=== A電流  ===
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