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軸索分岐は主として発生期に生ずるが、紋切型分岐が神経回路形成の比較的初期に起こるのに対して、終末分岐は回路形成の後期に見出される。いずれのモードにおいても、枝は成長途上の軸索先端([[成長円錐]])よりも後方から出現することがほとんどで、いわゆる側枝分岐(interstitial branching)の様相を呈する<ref name=Yamamoto1997><pubmed>9133388</pubmed></ref> 。また、軸索分岐は[[シナプス形成]]と連動し、発生期に軸索上に形成される[[前シナプス]]が起点となって枝が出現することが報告されている<ref name=Matsumoto2016><pubmed>26061995</pubmed></ref><ref name=Ruthazer2003><pubmed>12843386</pubmed></ref> 。 | |||
分岐によって形成された枝は必ずしも固定化されている訳ではない。実際、終末分岐で分枝が複雑化する過程においては、枝は単に増えるだけでなく、一旦形成された枝が消える過程も同時平行的に生じている<ref name=Uesaka2007><pubmed>17494708</pubmed></ref> 。また、余分に形成された枝が局所的に消失する過程([[シナプスの刈り込み|刈り込み]], pruning)があることも知られている<ref name=Hashimoto2009><pubmed>19607796</pubmed></ref> 。このように、軸索分岐は正と負の2つの要因によって制御されている。 | 分岐によって形成された枝は必ずしも固定化されている訳ではない。実際、終末分岐で分枝が複雑化する過程においては、枝は単に増えるだけでなく、一旦形成された枝が消える過程も同時平行的に生じている<ref name=Uesaka2007><pubmed>17494708</pubmed></ref> 。また、余分に形成された枝が局所的に消失する過程([[シナプスの刈り込み|刈り込み]], pruning)があることも知られている<ref name=Hashimoto2009><pubmed>19607796</pubmed></ref> 。このように、軸索分岐は正と負の2つの要因によって制御されている。 |