「カドヘリン」の版間の差分

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英語名:Cadherin
{{Pfam_box
| Symbol = Cadherin
| Name = Cadherin domain
| image = ECadherin repeating unit.png
| width = 220
| caption = Colored dice with checkered background|Ribbon representation of a repeating unit in the extracellular E-cadherin ectodomain of the mouse (''Mus Musculus'') <ref><pubmed>21300292</ref></pubmed>
| Pfam= PF00028
| InterPro= IPR002126
| SMART=  CA
| Prosite = PDOC00205
| SCOP = 1nci
| TCDB =
| OPM family=
| OPM protein=
| PDB=
{{PDB3|1ncj}}A:272-373  {{PDB3|1q1p}}A:269-368  {{PDB3|1ff5}}B:269-368 
{{PDB3|1edh}}B:269-368  {{PDB3|1l3w}}A:268-367  {{PDB3|1nci}}A:164-258 
{{PDB3|1nch}}B:164-258  {{PDB3|1ncg}} :164-258  {{PDB3|1o6s}}B:159-253 
{{PDB3|1suh}} :161-255 
}}
 
英語名:cadherin 独:Cadherine 仏:cadhérine


 カドヘリンは、[[カルシウム]]依存的に細胞と細胞を接着させる作用をもつ主要な[[細胞接着分子]]であり、[[wikipedia:ja:竹市雅俊|竹市雅俊]]によって発見・命名された。カドヘリン(Cadherin)の名前は、Calcium(カルシウム)+ Adherence(接着)に由来する。カドヘリンは、細胞外領域に[[ECドメイン]]([[カドヘリン・リピート]]とも呼ばれる)をもつ[[細胞膜]]タンパク質であり、ヒトでは100種類を超えるスーパーファミリーを形成している。そのほとんどが[[wikipedia:ja:膜貫通ドメイン|膜貫通ドメイン]]をもつが、[[T-カドヘリン]](CDH13)は[[wikipedia:ja:GPIアンカー|GPIアンカー]]を介して細胞膜と結合している。カドヘリンは、[[wikipedia:ja:上皮細胞|上皮細胞]]における[[アドへレンス・ジャンクション]]や神経細胞における[[シナプス]]を含む細胞-細胞間接着部位に局在し、主にホモフィリックな接着機能を介して細胞間相互作用を制御するが、細胞内へシグナルを伝える[[受容体]]として働く場合もある<ref><pubmed> 22535893 </pubmed></ref><ref><pubmed> 20457565 </pubmed></ref>。  
 カドヘリンは、[[カルシウム]]依存的に細胞と細胞を接着させる作用をもつ主要な[[細胞接着分子]]であり、[[wikipedia:ja:竹市雅俊|竹市雅俊]]によって発見・命名された。カドヘリン(Cadherin)の名前は、Calcium(カルシウム)+ Adherence(接着)に由来する。カドヘリンは、細胞外領域に[[ECドメイン]]([[カドヘリン・リピート]]とも呼ばれる)をもつ[[細胞膜]]タンパク質であり、ヒトでは100種類を超えるスーパーファミリーを形成している。そのほとんどが[[wikipedia:ja:膜貫通ドメイン|膜貫通ドメイン]]をもつが、[[T-カドヘリン]](CDH13)は[[wikipedia:ja:GPIアンカー|GPIアンカー]]を介して細胞膜と結合している。カドヘリンは、[[wikipedia:ja:上皮細胞|上皮細胞]]における[[アドへレンス・ジャンクション]]や神経細胞における[[シナプス]]を含む細胞-細胞間接着部位に局在し、主にホモフィリックな接着機能を介して細胞間相互作用を制御するが、細胞内へシグナルを伝える[[受容体]]として働く場合もある<ref><pubmed> 22535893 </pubmed></ref><ref><pubmed> 20457565 </pubmed></ref>。