「セロトニン神経系」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
編集の要約なし
5行目: 5行目:




== セロトニン神経系の情報伝達 ==
== 情報伝達 ==


[[Image:5ht fig3.jpg|frame|right|グルタミン酸作動性シナプスなどとは異なり、セロトニンによる情報伝達部位は明確なシナプス構造を形成しない場合が多い。セロトニンは放出部位から比較的離れた部位にある受容体に作用して、標的細胞の興奮性や他の伝達物質の放出を調節し、自己受容体を介してセロトニン神経自身を抑制する。]]  
[[Image:5ht fig3.jpg|frame|right|グルタミン酸作動性シナプスなどとは異なり、セロトニンによる情報伝達部位は明確なシナプス構造を形成しない場合が多い。セロトニンは放出部位から比較的離れた部位にある受容体に作用して、標的細胞の興奮性や他の伝達物質の放出を調節し、自己受容体を介してセロトニン神経自身を抑制する。]]  
12行目: 12行目:




== セロトニン神経系によって調節される中枢神経機能 ==
== 中枢機能 ==


==== 体温調節 ====
==== 体温調節 ====
39行目: 39行目:




== セロトニン神経系に作用する薬物 ==
== 薬物 ==


==== 向精神薬 ====
==== 向精神薬 ====
56行目: 56行目:
 セロトニン系に作用する薬物の過剰投与、相互作用によって、セロトニン神経系の活動性の亢進によって生じる。[[自律神経]]症状、精神症状、[[神経筋]]症状が生じるが、全ての患者でこれら全てが表れるのではない。診断基準となる症状として、[[焦燥]]、[[混乱]]、[[軽躁]]、[[発汗]]、[[wikipedia:JA:下痢|下痢]]、[[発熱]]、震え、[[反射亢進]]、[[協調運動障害]]、[[ミオクローヌス]]、[[眼振]]、[[振戦]]がある。重篤な場合には[[強直間代発作]]、[[wikipedia:JA:多臓器不全|多臓器不全]]、[[wikipedia:JA:播種性血管内凝固|播種性血管内凝固]]、[[wikipedia:JA:横紋筋融解|横紋筋融解]]、[[昏睡]]、死に至る場合もある<ref><pubmed>20433130</pubmed></ref>。<br>
 セロトニン系に作用する薬物の過剰投与、相互作用によって、セロトニン神経系の活動性の亢進によって生じる。[[自律神経]]症状、精神症状、[[神経筋]]症状が生じるが、全ての患者でこれら全てが表れるのではない。診断基準となる症状として、[[焦燥]]、[[混乱]]、[[軽躁]]、[[発汗]]、[[wikipedia:JA:下痢|下痢]]、[[発熱]]、震え、[[反射亢進]]、[[協調運動障害]]、[[ミオクローヌス]]、[[眼振]]、[[振戦]]がある。重篤な場合には[[強直間代発作]]、[[wikipedia:JA:多臓器不全|多臓器不全]]、[[wikipedia:JA:播種性血管内凝固|播種性血管内凝固]]、[[wikipedia:JA:横紋筋融解|横紋筋融解]]、[[昏睡]]、死に至る場合もある<ref><pubmed>20433130</pubmed></ref>。<br>


==関連項目==
* [[セロトニン]]
==参考文献==


<references />
<references />