「実行機能」の版間の差分

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<font size="+1">[http://researchmap.jp/daisuke_matsuyoshi 松吉 大輔]</font><br>
''東京大学 先端科学技術研究センター''<br>
DOI XXXX/XXXX 原稿受付日:2012年7月10日 原稿完成日:2012年7月17日<br>
担当編集委員:[http://researchmap.jp/read0048432 定藤 規弘](自然科学研究機構 生理学研究所 大脳皮質機能研究系)<br>
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英語名:executive function, executive functions 独:exekutive Funktionen
英語名:executive function, executive functions 独:exekutive Funktionen


同義語:[[遂行機能]]、[[実行制御]] (executive control) 、[[認知制御]] (cognitive control)
同義語:[[遂行機能]]、[[実行制御]] (executive control) 、[[認知制御]] (cognitive control)


 '''実行機能'''とは、複雑な課題の遂行に際し、課題ルールの維持やスイッチング、情報の更新などを行うことで、[[思考]]や[[行動]]を制御する[[認知]]システム、あるいはそれら認知制御機能の総称である<ref name=ref1>'''A Miyake, P Shah (Eds)'''<br>Models of Working Memory: Mechanisms of Active Maintenance and Executive Control<br>''Cambridge University Press'':1999</ref>。特に、新しい行動パタンの促進や、非慣習的な状況における行動の最適化に重要な役割を果たし、人間の目標志向的な行動を支えているとされ<ref><pubmed>18269902</pubmed></ref>、その神経基盤は一般に[[前頭前野]] (prefrontal cortex) に存在すると考えられている<ref><pubmed>11283309</pubmed></ref><ref name=ref2><pubmed>10945922</pubmed></ref>。代表的な行動課題には、[[ウィスコンシン・カード分類課題]]や[[ストループ課題]]([[ストループ効果]])などがある。
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 実行機能とは、複雑な課題の遂行に際し、課題ルールの維持やスイッチング、情報の更新などを行うことで、[[思考]]や[[行動]]を制御する[[認知]]システム、あるいはそれら認知制御機能の総称である<ref name=ref1>'''A Miyake, P Shah (Eds)'''<br>Models of Working Memory: Mechanisms of Active Maintenance and Executive Control<br>''Cambridge University Press'':1999</ref>。特に、新しい行動パタンの促進や、非慣習的な状況における行動の最適化に重要な役割を果たし、人間の目標志向的な行動を支えているとされ<ref><pubmed>18269902</pubmed></ref>、その神経基盤は一般に[[前頭前野]] (prefrontal cortex) に存在すると考えられている<ref><pubmed>11283309</pubmed></ref><ref name=ref2><pubmed>10945922</pubmed></ref>。代表的な行動課題には、[[ウィスコンシン・カード分類課題]]や[[ストループ課題]]([[ストループ効果]])などがある。
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==心理学モデル==
==心理学モデル==
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==参考文献==
==参考文献==


<references />  
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(執筆者:松吉大輔 担当編集委員:定藤規弘)