「エンドサイトーシス」の版間の差分

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=== 超高速エンドサイトーシス ===
=== 超高速エンドサイトーシス ===
 刺激から50~100ミリ秒以内にシナプス小胞の回収が完了する超高速エンドサイトーシスの存在が、線虫の神経筋接合部やラットの海馬神経初代培養細胞で報告された<ref name=Watanabe2013><pubmed>24015355</pubmed></ref><ref name=Watanabe2013><pubmed>24305055</pubmed></ref>。このエンドサイトーシスはクラスリン非依存的であり、F-アクチンなどが駆動因子として関与する<ref name=Watanabe2013><pubmed>24305055</pubmed></ref>。弱い刺激かつ生理学的温度下(34-37 ºC)で放出されるシナプス小胞のほとんどがこのエンドサイトーシス機構によって回収されるといった報告もある<ref name=Soykan2017><pubmed>28231467</pubmed></ref>。超高速エンドサイトーシスによって回収された小胞膜は、数秒後シナプス終末内のエンドソームに融合し、その後、活動依存的バルクエンドサイトーシスによって生み出されるELVと同様に、クラスリン依存的エンドサイトーシスに関わるタンパク質群の働きによって、エンドソームからシナプス小胞が再生される<ref name=Watanabe2014><pubmed>25296249</pubmed></ref>。
 刺激から50~100ミリ秒以内にシナプス小胞の回収が完了する超高速エンドサイトーシスの存在が、線虫の神経筋接合部やラットの海馬神経初代培養細胞で報告された<ref name=Watanabe2013><pubmed>24015355</pubmed></ref><ref name=Watanabe2013b><pubmed>24305055</pubmed></ref>。このエンドサイトーシスはクラスリン非依存的であり、F-アクチンなどが駆動因子として関与する<ref name=Watanabe2013b></ref>。弱い刺激かつ生理学的温度下(34-37°C)で放出されるシナプス小胞のほとんどがこのエンドサイトーシス機構によって回収されるといった報告もある<ref name=Soykan2017><pubmed>28231467</pubmed></ref>。超高速エンドサイトーシスによって回収された小胞膜は、数秒後シナプス終末内のエンドソームに融合し、その後、活動依存的バルクエンドサイトーシスによって生み出されるELVと同様に、クラスリン依存的エンドサイトーシスに関わるタンパク質群の働きによって、エンドソームからシナプス小胞が再生される<ref name=Watanabe2014><pubmed>25296249</pubmed></ref>。


=== シナプス小胞以外のエンドサイトーシス ===
=== シナプス小胞以外のエンドサイトーシス ===

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