編集 林 作業記録
- 内部リンク、外部リンク作成。
- 脱髄性疾患の部分が箇条書きになっていたものを表にしました。箇条書きの深さに対応してカラムを作成致しましたが、2番目のカラムが病因であったり病気の名前だったりします。病因に統一出来ないでしょうか。
--Yasunori Hayashi 2012年9月7日 (金) 00:27 (JST)
更新:清水崇弘
二つ目のカラムというのは「末梢神経系」の部分のことでしょうか?
編集 清水先生へのご返事
記述がはっきりせず申し訳ございません。これは縦方向に、「多発性硬化症」「急性散在性脳脊髄炎」「炎症性広汎性硬化症」と3つ病名が並んでいるのが、次に「感染性」「中毒・代謝性」「血管性」と原因が並んでいる点です。最初の3つの疾患に関しては、例えば「自己免疫」などといれてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。
また、多発性硬化症と視神経脊髄炎(Devic症候群)と同心円硬化症(Balo病)とはどのような関係に有るのでしょうか?疾患の亜型でしょうか?
よろしく御願い致します。
--Yasunori Hayashi 2012年9月20日 (木) 11:42 (JST)
編集 柚崎コメント
0.見出しですが、「有髄神経」というのは変な気がします。 有髄神経という神経細胞はありませんし、これは「有髄線維」あるいは「有髄神経線維」の方が良いのではないでしょうか?
1.林先生のコメントについて
1)私は 多発性硬化症 急性散在性脳脊髄炎 炎症性広汎性硬化症
は、「原発性」のカテゴリの下に置くべきだと思います。
2)多発性硬化症と視神経脊髄炎(Devic症候群)と同心円硬化症(Balo病)の関係について
MSの亜型として、従来は Devic病:視神経炎と脊髄炎を数週間以内に相次いで発症し、単相性であるもの。(1ヶ月以上の間隔をあけて再発するものは視神経脊髄型と呼ばれる)。 Balo病:病理またはMRIにて同心円状病巣が確認できるもの と書かれています。
ただしDevic病は最近の知見ではおそらくMSの亜型ではなく、AQP4への自己免疫疾患と考えられつつあると思います。
2.勝手ながら全体に文章に手を加えさせていただきました。差分などを参照の上でご確認下さい。以下、変更の理由についていくつか補足します。
3.最初の段落で、「・・・軸索膜を絶縁して膜からの電流のもれをほぼ完全に防ぎ、神経細胞からの電気信号を跳躍伝導させることができる。」とありますが、跳躍伝導が可能となるのは絶縁性もありますが、ランビエ絞輪へのNaチャネルの高密度集積も大きな要因ですので、この文章だとちょっと誤解を招くように思います。
4.「神経の分類と髄鞘の有無」の項で「中枢神経系ではほとんどが有髄神経で軸索は長く太いものが多い。」は本当でしょうか?出典があれば教えて下さい。投射神経はそうかも知れませんが、軸索が短い介在神経には髄鞘がないものが多いと思います。また、脳の中で最大の数を占める小脳顆粒細胞の軸索(平行線維)も多くは無髄です(マウスでは特に)。またここの表の出典は何でしょうか?通常は値にもっと幅が存在します。例えばAαの太さは12-20μmです。速さも70-120m/sです。Cは交感神経ではなく節後線維ですね。温痛覚もCは遅い温痛覚ですし、Aδは早い温痛覚です。全体にもう少し正確な表を用いるべきだと思います。
5.図2ですが、よく使われる図ですがちょっと誤解を生むと思います。「もとの興奮部はATPを用いてNaを外に押しだし、興奮はおさまってもとに戻り、再び興奮できる状態になる」とありますが、再分極にはATPは不要です。Naチャネルが不活化すること、Kチャネルが活性化することが再分極です。何回も脱分極すると、さすがにATPポンプがないと維持できませんが、一回の脱分極ではATPポンプはすぐにNaイオンをくみ出さなくてはいけないわけではありません。(4度でATPができなくとも活動電位の伝導は起きます)。
柚崎