編集 林 作業記録
- 内部リンク、外部リンク作成。
- 各節間で内容が重複していたので、整理し、全体に短いので見出しは省きました。
--Yasunori Hayashi 2012年9月15日 (土) 01:14 (JST)
編集 柚崎 作業記録
少し気になった点を列挙させていただきます。
1.「量子仮説は、1950年代にBernhardt Katzらが提唱した神経細胞の情報伝達に関する仮説であり、離散的性質(量子性)をもつ神経系の情報伝達の仕組みを説明する重要な概念である[2] 。1952年に、FattとKatzはカエルの神経筋接合部から、自発的に1mV程度の大きさをもつ脱分極が不規則に起こることを見出した[3]。そして、その脱分極は終板電位(endplate potential: EPP)と似た時間経過であった。これは神経終末からアセチルコリンを含む1量子(quantum)が自発的に放出されることにより起こり、微小終板電位(mEPP)という。」
量子仮説の概念を説明していない段階で、この文章はちょっとわかりにくいと思います。例えば
「量子仮説は、1950年代にBernhardt Katzらが提唱した神経細胞の情報伝達に関する仮説であり、神経系の情報伝達が離散的性質(量子性)をもつことを提唱した[2] 。1952年に、FattとKatzはカエルの神経筋接合部直下では、神経線維を刺激しない時にも、筋細胞において自発的に1 mV程度の大きさをもつ脱分極が不規則に起こることを見出し、これを微小終板電位(mEPP)と呼んだ[3]。活動電位が起きないような条件で神経線維を刺激したときに筋細胞においては終板電位(endplate potential: EPP)が観察される。mEPPとEPPは似た時間経過を取る。量子の実体は一つのシナプス小胞に入っている神経伝達物質の量(例えばアセチルコリンだと約10000分子)であり、mEPPは一つのシナプス小胞に由来するEPPに相当すると考えられている。」
くらいの説明は必要なように思います。
2.「・・・たとえばSilverらはシナプス応答の平均と分散から導出する方法を考案している[4]。ただし、シナプス後部の伝達物質受容体が飽和する場合には、上式よりもmは小さくなるので注意を要する。」
この「ただし、」以下の説明がもう少し必要と思います。
3.multivesicular releaseについての言及も合った方が良いのではないでしょうか?
4.量子仮説についてわかっていない点の説明も合った方が良いのではないでしょうか? 例えば、 1)どのようにしてシナプス小胞が自発的に放出されるのか? 2)自発的に放出されるシナプス小胞と、活動電位によって放出されるシナプス小胞とは同じプールに属するのか?
柚崎