1. 各モデル生物について、最低、1つか2つ、できれば3〜4つくらい、代表的な論文・総説などを引用していただいたほうがよいように思います。
2. 精神神経疾患のモデル動物として、具体的にどのようなものがあるかについて、記載していただければと思います(ハエ、ゼブラフィッシュ、マウスくらいでよいかと思います)。特にマウスでは、神経疾患のみならず精神疾患におきましても良いモデルが多数でていますので、代表的なものの紹介をお願いいたします。
3. 各モデル生物の利点・欠点についてもう少し詳細に記述をしていただけますと有難いです。別途、関連のパワーポイントファイル(私が授業用に作成したもの)をお送りいたしますので、そこに入っているポイントで記載されていないものについて、足していただけますと良いように思います。
4. 研究にかかるコスト(費用、スペース)についても現状の分かる範囲で結構ですので、記載いただけますでしょうか。例えば、マーモセットは一匹30万円程度もして、スペースも相当広いものを必要とするのに対し、線虫やマウスではそれほどでもない、という様な情報は、重要かと思います。
5. 動物実験の3Rについては、国際的にコンセンサスが得られておりかつ日本の法律にもなっているものですので、もう少し詳細な説明をいただけますでしょうか。例えば、「発生的に下位の動物種」という部分がおそらく若干わかりにくいので、具体例でご説明いただけますでしょうか。例えば、霊長類のような高等な動物については、代替が可能であれば、マウスやハエなどでできるだけ代替することが必要とされていますが、これだけの表現ですとわかりにくいかと思います。
6. CRISPR/Cas9がマウスのところで記載されていますが、現在では、マカクザルを始め、ここに記載されている多くの種類の動物で遺伝子改変が成功しています。その点(特にサルで成功していること)につきましても、文献を引用しつつ言及していただけますと有難いです。
7. マカクザルを用いた高次脳機能研究は、日本で伝統的に強みがありますので、日本発の代表的・古典的なものについて少しご紹介いただけますでしょうか。
8. ヤリイカは、最近でもまだアクティブに研究に使われているのでしょうか(勉強不足ですみません)。もしそうでもなければ、「非常に有用」は表現を改訂したほうがよろしいかと思います。