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--Yasunori Hayashi 2012年9月16日 (日) 20:00 (JST)
吉川大和先生
とても良い原稿をご執筆ありがとうございました。
この「基底膜」と類似の項目に「細胞外マトリックス」があり、後者は既に原稿が完成しております。 下記をご参照ください。 http://bsd.neuroinf.jp/wiki/細胞外マトリックス
この二つの項目にはオーバーラップが大きいと私は感じましたが、別にするのが編集部の最終方針となったようです。 私は、これまで基底膜は「細胞外マトリックス」で電顕的に膜が見える場合という位に思っていましたが、先生の原稿を拝読しますと、 もう少し、組織を囲うのが基底膜と考えるのですね。
この様な、「細胞外マトリックス」との概念的な整理を初めにご加筆いただけますでしょうか。 その際に、それを説明する図が可能でしたらばお作りいただけますでしょうか。
どうぞ、よろしくご改訂いただければ幸いに存じます。
河西春郎
追加でお願いがあります。 「関連項目」を記入していただけますでしょうか。 (関連する項目を記入して下さい。現在のところ、脳科学辞典の項目として存在しなくても構いません。)
河西
20120922 河西春郎先生、
原稿に関するコメントをありがとうございます。指摘されるまで、類似の項目として「細胞外マトリックス」があるのを知りませんでした。申し訳ありません。
コメントに基づいた修正を行い、関連項目を加えました。以下はその説明になります。
{細胞外マトリックス」の一部である基底膜はもともと電顕的にみられる構造であったものが、その後の研究で「細胞外マトリックスの分子」からできていることが明らかになりました。細胞外マトリックスの概念的な定義ということなのですが、細胞外マトリックスという言葉は、組織の細胞以外の部分という意味と構成する分子という意味で使用されています。そのため脳科学辞典の細胞外マトリックスもこの点で混乱しているようです。「細胞外マトリックス」と「細胞外マトリックスを構成する分子}を区別する必要は感じていますが、これまでに教科書的に定義したものを見たこともなく、現在の使用状況から定義をする図を作るのは難しいので、図を加えることはしませんでした。その代わりに、基底膜の細胞外マトリックスにおける位置づけを明らかにする文章を最初の部分に加えました。また、「細胞外マトリックス」との差別化として、文章の中では基底膜という単語を少し加えて、あくまで基底膜の説明であることを強調するようにしました。
よろしくお願い申し上げます。
吉川大和
吉川先生
早速、ご改訂ありがとうございます。 編集部に混乱があったと思います。 お陰様で、現状では、「細胞外マトリックス」の項に対して、先生の「基底膜」がより特異的に基底膜を扱っている形になり、 全体として、異なった視点から内容の濃い解説になったように思います。
これをもちまして完成とさせていただきます。 執筆大変ありがとうございました。
河西春郎