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Hiroyukiichijo (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
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== 構造 == | == 構造 == | ||
CSPGはコアタンパク質とCS糖鎖からなるハイブリッド分子である。 | |||
CSは[[wikipedia:ja:グルクロン酸|グルクロン酸]](GlcA)と[[wikipedia:ja:N-アセチルガラクトサミ|N-アセチルガラクトサミ]](GalNAc)の二糖ユニットが繰り返した直鎖の[[wikipedia:ja:糖|糖]]鎖高分子である。他の[[成長因子]]と相互作用し、機能を調節すると従来から考えられていたことに加えて、糖鎖そのものの機能が注目されている。 | CSは[[wikipedia:ja:グルクロン酸|グルクロン酸]](GlcA)と[[wikipedia:ja:N-アセチルガラクトサミ|N-アセチルガラクトサミ]](GalNAc)の二糖ユニットが繰り返した直鎖の[[wikipedia:ja:糖|糖]]鎖高分子である。他の[[成長因子]]と相互作用し、機能を調節すると従来から考えられていたことに加えて、糖鎖そのものの機能が注目されている。 | ||
CSの二糖ユニット(GlcA-GalNAc)の上の様々な位置に硫酸基の負荷が行われる結果、多様なユニットが形成されることが知られている。それらはアルファベットを冠してO-, A-, B-, C-, D-, E-unitなどと呼ばれ、これらのユニットが組み合わされてCS鎖の構造多様性が生み出される[O-unit (GlcA-GalNAc), A-unit (GlcA-GalNAc4S), C-unit (GlcA-GalNAc6S), D-unit (GlcA2S-GalNAc6S), E-unit (GlcA-GalNAc4S6S)]。イズロン酸(IdoA:GlcAのC5位のエピマー)とGalNAcの二糖が作るユニットをB-unitと呼ぶ[B-unit (IdoA-GalNAc)](図1)。 | CSの二糖ユニット(GlcA-GalNAc)の上の様々な位置に硫酸基の負荷が行われる結果、多様なユニットが形成されることが知られている。それらはアルファベットを冠してO-, A-, B-, C-, D-, E-unitなどと呼ばれ、これらのユニットが組み合わされてCS鎖の構造多様性が生み出される[O-unit (GlcA-GalNAc), A-unit (GlcA-GalNAc4S), C-unit (GlcA-GalNAc6S), D-unit (GlcA2S-GalNAc6S), E-unit (GlcA-GalNAc4S6S)]。イズロン酸(IdoA:GlcAのC5位のエピマー)とGalNAcの二糖が作るユニットをB-unitと呼ぶ[B-unit (IdoA-GalNAc)](図1)。 | ||
CSPGの機能はCSに由来した性質と、コアタンパクに由来するものに分けて考えることができる。 | |||
== 機能 == | == 機能 == | ||
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