「基底膜」の版間の差分

257 バイト除去 、 2012年8月21日 (火)
編集の要約なし
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目: 1行目:
 基底膜(きていまく、basement membrane または basal lamina)は、上皮組織(内皮や中皮を含む)と結合組織の境界、筋細胞・脂肪細胞および神経実質の周囲に見られるシート状の細胞外マトリックスである。筋や神経組織では、外板(external lamina) とも呼ばれる。基底膜は、組織構造維持のための機械的な足場、物質の選択的透過性を司る障壁、細胞極性の決定、細胞の代謝、生存、増殖、分化、移動などを調節する。中枢神経系では、血液-脳関門(BBB: blood-brain-barrier)および血液—脳脊髄液関門(BCSFB: blood-CSF barrier)の形成とその機能に関与している。また、脳室の近傍ではフラクトン(fractone)と呼ばれる基底膜様構造があり、これが成体脳の神経幹細胞にニッチを提供する。  
 基底膜(きていまく、basement membrane または basal lamina)は、上皮組織(内皮や中皮を含む)と結合組織の境界、筋細胞・脂肪細胞および神経実質の周囲に見られるシート状の細胞外マトリックスである。筋や神経組織では、外板(external lamina) とも呼ばれる。基底膜は、組織構造維持のための機械的な足場、物質の選択的透過性を司る障壁、細胞極性の決定、細胞の代謝、生存、増殖、分化、移動などを調節する。中枢神経系では、血液-脳関門(BBB: blood-brain-barrier)および血液—脳脊髄液関門(BCSFB: blood-CSF barrier)の形成とその機能に関与している。また、脳室の近傍ではフラクトン(fractone)と呼ばれる基底膜様構造があり、これが成体脳の神経幹細胞にニッチを提供する。  
_TOC_
#1. 基底膜の構造
#2. 中枢神経系における基底膜の分布
#3. 中枢神経系における基底膜の構成成分
#4. 中枢神経系における基底膜の機能と疾患
#5. 中枢神経の再生研究における基底膜<br>


== 1. 基底膜の構造  ==
== 1. 基底膜の構造  ==
26

回編集