「トーク:有髄線維」の版間の差分

76行目: 76行目:


清水崇弘
清水崇弘
== 編集 柚崎 追加コメント==
林先生に指摘され、表1が誤解を招くと思います。
A(alpha, beta, gamma, delta)、B線維、C線維の分類と、Ⅰa群,Ⅰb群,Ⅱ群,Ⅲ群,Ⅳ群という分類は紛らわしいです。A, B, C線維という分類は主に遠心性線維に用いられていますが、基本的には伝導速度に基づく分類であり、遠心性にも求心性にも使われています。例えばAalpha線維は運動神経でも体性感覚神経にも存在します。一方、I, II, III, IVという分類は求心性感覚神経にのみ対する分類です。
表1の記述はKandelの第5版では477ページのTable 22-1に相当します。でも、Kandelでは表のタイトルは「末梢感覚神経線維の分類」となっており、以下のように註記されています。「筋肉から中枢に向かう求心性感覚神経線維は太さにより分類される。一方、皮膚からの求心性感覚線維は伝導速度によって分類される。」でも、A-Cの分類は感覚神経に限った分類ではなく、表1のままだと誤解を招くと思います。この表からはB線維が抜け落ちています。
ここは、きちんと記述すべきと思います。例えば、
末梢神経の神経線維は伝導速度によって大きくA, B, C線維と分類されている。Aはさらに速度の速い順にalpha, beta, gamma, deltaと分けられる。例えばAalphaは固有知覚を求心性に伝えるとともに体性運動を遠心性に伝える。一方、感覚神経には太さに応じてI, II, III, IVという分類も用いられる。両者の関係を表1に示す。
表1の求心性神経->筋肉からの求心性感覚神経線維、遠心性線維->皮膚から求心性感覚神経線維、と訂正する。
ご検討下さい。