「色覚」の版間の差分

1,192 バイト追加 、 2013年5月29日 (水)
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<span style="line-height: 1.5em;">国際照明委員会(Commission internationale de l'éclairage: CIE)において標準化された色空間は,1931年に制定された CIE XYZ 空間,1976年に提案された CIE LUV 空間,CIE LAB 空間などが存在する.これらの基本となる CIE XYZ 空間は,可視波長域の色光を基本3波長の色光によって視覚的に一致させる実験(等色実験: color matching experiment)によって導出された架空の分光感度(等色関数: color matching functions)によって定義された.この空間の定義は3錐体の応答の組み合わせにより色光が一意に表現できるという3色説の概念に基づいていると考えることができる.</span>
<span style="line-height: 1.5em;">国際照明委員会(Commission internationale de l'éclairage: CIE)において標準化された色空間は,1931年に制定された CIE XYZ 空間,1976年に提案された CIE LUV 空間,CIE LAB 空間などが存在する.これらの基本となる CIE XYZ 空間は,可視波長域の色光を基本3波長の色光によって視覚的に一致させる実験(等色実験: color matching experiment)によって導出された架空の分光感度(等色関数: color matching functions)によって定義された.この空間の定義は3錐体の応答の組み合わせにより色光が一意に表現できるという3色説の概念に基づいていると考えることができる.</span>


<span style="line-height: 1.5em;">錐体や神経説細胞の応答とは別に,色の見え方を基本とした色空間の構成方法も存在する.色の見え方の要素として明るさ(明度),色相,彩度の3つが挙げられる.これらの要素を視感的に系統化した色空間として,Munsell 色空間,NCS 色空間などが存在する.主に色を塗装した紙(色票)を系統的に並べた色見本により定義する方法が取られている.
<span style="line-height: 1.5em;">錐体や神経説細胞の応答とは別に,色の見え方を基本とした色空間の構成方法も存在する.色の見え方の要素として明るさ(明度),色相,彩度の3つが挙げられる.これらの要素を視感的に系統化した色空間として,Munsell 色空間,NCS 色空間などが存在する.主に色を塗装した紙(色票)を系統的に並べた色見本により定義する方法が取られている.Munsell 色空間では,赤,緑,青,黄に加えて紫の5色相を基本としている.明度軸を決める場合,まず最初に明度の最大(白)と最小(黒)の2色を置き,その間に中間程度の色みを感じる色票(灰)を選ぶ.次に求められた中間の色票に対し,またその他の隣り合う色票との中間の色票を決め,このステップを繰り返す,色相方向,彩度方向についても同様の方法で視感的に決められている.</span>
Munsell色空間は色票等の表面色を均等に表す色空間としては高く評価されており,CIE LAB 空間の制定の最には,等彩度曲線が LAB 空間上で等間隔の円になる事,また等彩度曲線が放射状に等間隔に広がることを目標に制定された.しかし,Munsell色空間のの明度軸(value)は輝度と一致しない.


=====反対色過程後の色情報表現と色の見え=====
=====反対色過程後の色情報表現と色の見え=====
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<span style="line-height: 1.5em;">これらの心理物理学的な実験結果は,錐体拮抗軸が色の見えの基本要素であるユニーク色と対応しない可能性を強く指摘している.従って「色の見え」を表現している生理学的なメカニズムは反対色過程以降(post cone-opponent process)に存在すると考えられ,研究が推進されている.</span>
<span style="line-height: 1.5em;">これらの心理物理学的な実験結果は,錐体拮抗軸が色の見えの基本要素であるユニーク色と対応しない可能性を強く指摘している.従って「色の見え」を表現している生理学的なメカニズムは反対色過程以降(post cone-opponent process)に存在すると考えられ,研究が推進されている.</span>
=====色差=====
=====色差=====
 
色差は2つ以上の色光に大して感じる主観的な色の見えの差である.視覚実験などにおいて実験刺激を定義する際には,CIE 色空間上の測色的な色度の間のユークリッド距離が用いられる事が多い.


====色カテゴリー(鯉田さん?)====
====色カテゴリー(鯉田さん?)====
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