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<font size="+1">[http://researchmap.jp/memory-fmri 月浦 崇]</font><br> | |||
''京都大学 人間・環境学研究科 認知科学分野''<br> | |||
DOI XXXX/XXXX 原稿受付日:2012年5月9日 原稿完成日:2012年5月17日<br> | |||
担当編集委員:[http://researchmap.jp/read0048432 定藤 規弘](自然科学研究機構 生理学研究所 大脳皮質機能研究系)<br> | |||
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英語名:priming effect | 英語名:priming effect | ||
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プライミング効果とは、先行する刺激(プライマー)の処理が後の刺激(ターゲット)の処理を促進または抑制する効果のことを指す。プライミング効果は潜在的(無意識的)な処理によって行われるのが特徴であり、知覚レベル(知覚的プライミング効果)や意味レベル(意味的プライミング効果)で起こる。前者の処理は刺激の知覚様式(モダリティ)の違いによって、それぞれのモダリティに特異的な[[大脳皮質]]によって媒介される一方、後者の処理は[[側頭連合野]]などの[[意味処理]]に関連する[[大脳皮質]]によって媒介される。 | プライミング効果とは、先行する刺激(プライマー)の処理が後の刺激(ターゲット)の処理を促進または抑制する効果のことを指す。プライミング効果は潜在的(無意識的)な処理によって行われるのが特徴であり、知覚レベル(知覚的プライミング効果)や意味レベル(意味的プライミング効果)で起こる。前者の処理は刺激の知覚様式(モダリティ)の違いによって、それぞれのモダリティに特異的な[[大脳皮質]]によって媒介される一方、後者の処理は[[側頭連合野]]などの[[意味処理]]に関連する[[大脳皮質]]によって媒介される。 | ||
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== 心理学的概要 == | == 心理学的概要 == | ||
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<references /> | <references /> | ||