「脚橋被蓋核」の版間の差分

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== 運動機能、運動機能障害 ==
== 運動機能、運動機能障害 ==


 運動の実行系が存在する脳幹、脊髄と高次機能を司る大脳、大脳基底核、小脳との間にはPPNを介して密接な線維連絡が存在する。したがって、PPNは運動実行形と高次機能を統合するintegrative interfaceと考えることができる。 
 運動の実行系が存在する脳幹、脊髄と高次機能を司る大脳、大脳基底核、小脳との間にはPPNを介して密接な線維連絡が存在する。したがって、PPNは運動実行系と高次機能を統合するintegrative interfaceと考えることができる。 


 PPNの後方でアセチルコリン細胞を多く含む緻密部は中脳歩行中枢または中脳歩行誘発野として知られている領域にほぼ一致する。中脳歩行誘発野を電気刺激するとトレッドミル上の動物が自然な形の歩行運動を行う<ref name=ref8><pubmed> 2611678 </pubmed></ref>。この領域からの上行性投射は、いわゆる錐体外路系神経回路の視床、大脳皮質にフィードバックされるが、下行性投射線維は、菱脳網様体に達して、特に延髄網様体と脊髄に終止する。これがPPNを介して歩行、姿勢制御に関係していると思われる。
 PPNの後方でアセチルコリン細胞を多く含む緻密部は中脳歩行中枢または中脳歩行誘発野として知られている領域にほぼ一致する。中脳歩行誘発野を電気刺激するとトレッドミル上の動物が自然な形の歩行運動を行う<ref name=ref8><pubmed> 2611678 </pubmed></ref>。この領域からの上行性投射は、いわゆる錐体外路系神経回路の視床、大脳皮質にフィードバックされるが、下行性投射線維は、菱脳網様体に達して、特に延髄網様体と脊髄に終止する。これがPPNを介して歩行、姿勢制御に関係していると思われる。
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