脳屈

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仲村 春和
東北大学
DOI XXXX/XXXX 原稿受付日:2014年1月9日 原稿完成日:2014年月日
担当編集委員:大隅 典子(東北大学 大学院医学系研究科 附属創生応用医学研究センター 脳神経科学コアセンター 発生発達神経科学分野)


図1

 脳神経管は3つの部位で、急角度で折れ曲がる。最初に中脳中央で折れ曲がり、中脳屈mesencephalic flexureあるいは頭屈(cephalic flexure)と呼ばれる。その次にできるのが頚屈(cervical flexure項屈)で、髄脳と脊髄の境界あたりにできる。この両者は背側に凸の折れ曲がりである。

 最後の屈曲は橋屈(pontine flexure)で、これは後脳と髄脳の境界部で腹側に凸の折れ曲がりである。橋屈により小脳は髄脳の上に折りたたまれるようになる。橋屈部は菱脳で横径の一番拡がったところであるが、これは屈曲により神経管の横径が拡がったと考えられ、背側から見ると菱形を呈するようになるので、菱脳と呼ばれる。

参考文献