「カルモジュリン」の版間の差分

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==阻害剤==
==阻害剤==
1974年にWeissらが、カルモジュリンにより活性化される脳のホスホジエステラーゼに対するフェノチアジン誘導体の阻害効果の作用機序およびキネティクスを報告し、カルモジュリン阻害剤であることを示した<ref>'''B Weiss, R. Fertel, R Figlin, and P Uzunov'''<br>Selective Alteration of the Activity of the Multiple Forms of Adenosine 3', 5'-Monophosphate Phosphodiesterase of Rat Cerebrum<br>''Mol. Pharmacol. 10, 615-625'':1974</ref>(これに先立つ1968年、Hondaらはフェノチアジン誘導体の環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼに対する阻害効果が脳由来の酵素と心臓由来の酵素で異なることを報告している<ref><pubmed>4298921</pubmed></ref>)。この後、さまざまな物質がカルモジュリン阻害剤として働くことが見出されている<ref><pubmed>17400264 </pubmed></ref><ref><pubmed>25536331 </pubmed></ref>。
1974年にWeissらが、カルモジュリンにより活性化される脳のホスホジエステラーゼに対するフェノチアジン誘導体の阻害効果の作用機序およびキネティクスを報告し、カルモジュリン阻害剤であることを示した<ref>'''B Weiss, R. Fertel, R Figlin, and P Uzunov'''<br>Selective Alteration of the Activity of the Multiple Forms of Adenosine 3', 5'-Monophosphate Phosphodiesterase of Rat Cerebrum<br>''Mol. Pharmacol. 10, 615-625'':1974</ref>(これに先立つ1968年、Hondaらはフェノチアジン誘導体の環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼに対する阻害効果が脳由来の酵素と心臓由来の酵素で異なることを報告している<ref><pubmed>4298921</pubmed></ref>)。この後、W-7<ref><pubmed>6254958 </pubmed></ref>やカルミダゾリウム<ref>'''H Van Belle'''<br>R 24 571: A potent inhibitor of calmodulin-activated enzymes.<br>''Cell Calcium 2, 483-494'':1981</ref>など、さまざまな物質がカルモジュリン阻害剤として働くことが見出されている<ref><pubmed>17400264 </pubmed></ref><ref><pubmed>25536331 </pubmed></ref>。
W-7<ref><pubmed>6254958 </pubmed></ref> ナフタレンスルホンアミド誘導体。カルモジュリンの疎水性領域に結合する。
カルミダゾリウム<ref>'''H Van Belle'''<br>R 24 571: A potent inhibitor of calmodulin-activated enzymes.<br>''Cell Calcium 2, 483-494'':1981</ref>


==疾患と関連するカルモジュリンの変異==
==疾患と関連するカルモジュリンの変異==
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==カルモジュリンを用いたCa<sup>2+</sup>インディケーター==
==カルモジュリンを用いたCa<sup>2+</sup>インディケーター==
カルモジュリンがCa2+依存的にターゲットペプチドと相互作用することを用いて、様々なGenetically-encoded Ca2+ indicatorが開発されている。大まかには、2色の異なる色の蛍光タンパク質間の蛍光共鳴エネルギー移動を用いてその2色の蛍光強度の比をレシオメトリック測定することが可能なFRETセンサー(Cameleonなど)と<ref><pubmed> 9148946 </pubmed></ref><ref><pubmed> 9278050 </pubmed></ref>、円順列変異[[GFP]]を用いてその蛍光強度からCa2+濃度を測定する単色蛍光プローブ(G-CaMPなど)がある<ref><pubmed> 11175727 </pubmed></ref><ref><pubmed> 11248055 </pubmed></ref>。2010年前後から、GCaMPの改良が進んでおり、さまざまな色のインディケーターの開発や脳活動を神経細胞レベルで長期間観察するのに用いられている<ref><pubmed>19898485 </pubmed></ref><ref><pubmed>21903779 </pubmed></ref><ref><pubmed>23868258 </pubmed></ref><ref><pubmed>25419959</pubmed></ref>。
カルモジュリンがCa2+依存的にターゲットペプチドと相互作用することを用いて、様々なGenetically-encoded Ca2+ indicatorが開発されている。大まかには、2色の異なる色の蛍光タンパク質間の蛍光共鳴エネルギー移動を用いてその2色の蛍光強度の比をレシオメトリック測定することが可能なFRETセンサー(Cameleonなど)と<ref><pubmed> 9148946 </pubmed></ref><ref><pubmed> 9278050 </pubmed></ref>、円順列変異[[GFP]]を用いてその蛍光強度からCa2+濃度を測定する単色蛍光プローブ(G-CaMPなど)がある<ref><pubmed> 11175727 </pubmed></ref><ref><pubmed> 11248055 </pubmed></ref>。2010年前後から、GCaMPの改良が進んでおり、さまざまな色のインディケーターの開発や脳活動を神経細胞レベルで長期間観察するのに用いられている<ref><pubmed>19898485 </pubmed></ref><ref><pubmed>21903779 </pubmed></ref><ref><pubmed>23868258 </pubmed></ref><ref><pubmed>25419959</pubmed></ref>。


<references/>
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