「プライミング効果」の版間の差分

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 直接プライミング効果とは、プライマーとターゲットとで同じ刺激が繰り返されることで起こるプライミング効果のことを指し、通常は知覚レベル(知覚的プライミング効果)で観察される現象である。反復プライミング効果とも呼ばれる.[[実験心理学]]では、[[単語完成課題]]などの課題で評価される。単語完成課題では、たとえばプライマーとして「しんりがく」のような単語を提示し、その後「し□□がく」のような単語完成課題を行わせると、プライマーとして最初に「しんりがく」を処理していた場合には、それを処理していない場合と比較して有意にターゲット単語の正答率が向上したり、反応時間が速くなったりということでプライミング効果が同定される.ここで重要なのは、単語完成課題を遂行している際には、プライマーとして提示されている単語を意識的には想起していない、ということである。すなわち、直接プライミング効果は、潜在的な想起過程において起こっている現象であることは留意すべきである。 
 直接プライミング効果とは、プライマーとターゲットとで同じ刺激が繰り返されることで起こるプライミング効果のことを指し、通常は知覚レベル(知覚的プライミング効果)で観察される現象である。反復プライミング効果とも呼ばれる.[[実験心理学]]では、[[単語完成課題]]などの課題で評価される。単語完成課題では、たとえばプライマーとして「しんりがく」のような単語を提示し、その後「し□□がく」のような単語完成課題を行わせると、プライマーとして最初に「しんりがく」を処理していた場合には、それを処理していない場合と比較して有意にターゲット単語の正答率が向上したり、反応時間が速くなったりということでプライミング効果が同定される.ここで重要なのは、単語完成課題を遂行している際には、プライマーとして提示されている単語を意識的には想起していない、ということである。すなわち、直接プライミング効果は、潜在的な想起過程において起こっている現象であることは留意すべきである。 


== 間接プライミング効果 ==
=== 間接プライミング効果 ===


 直接プライミング効果に対して、間接プライミング効果とはプライマーとターゲットとが異なる場合に起きるプライミング効果であり、通常は意味レベル(意味的プライミング効果)で観察されることが知られている。意味的プライミング効果を評価する課題では、たとえばプライマーとして「トラ」が提示された際に、ターゲットとして「ライオン」が提示された場合には、「ヒマワリ」が提示された場合と比較して、ターゲットの語彙判断に要する時間が有意に速くなる、などによってプライミング効果が評価される。間接プライミング効果においても、直接プライミング効果と同様にターゲット刺激に対する想起意識は潜在的であることは重要である。
 直接プライミング効果に対して、間接プライミング効果とはプライマーとターゲットとが異なる場合に起きるプライミング効果であり、通常は意味レベル(意味的プライミング効果)で観察されることが知られている。意味的プライミング効果を評価する課題では、たとえばプライマーとして「トラ」が提示された際に、ターゲットとして「ライオン」が提示された場合には、「ヒマワリ」が提示された場合と比較して、ターゲットの語彙判断に要する時間が有意に速くなる、などによってプライミング効果が評価される。間接プライミング効果においても、直接プライミング効果と同様にターゲット刺激に対する想起意識は潜在的であることは重要である。