「ミリストイル化」の版間の差分

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=== 感染症  ===
=== 感染症  ===


 ''N''-ミリストイル化修飾は真核生物の細胞内タンパク質に限らず、ウィルスやバクテリア由来のタンパク質にも見られる。ウィルスやバクテリアはNMTをコードする遺伝子を有していないため、これらのタンパク質はホストである真核生物のNMTにより''N''-ミリストイル化を受ける。ウィルス構成タンパク質の''N''-ミリストイル化は、カプシド構造形成におけるタンパク質間会合やホスト細胞への侵入などにおいて重要な役割を有している。
 ''N''-ミリストイル化修飾は真核生物の細胞内タンパク質に限らず、ウイルスや細菌由来のタンパク質にも見られる。ウィルスやバクテリアはNMTをコードする遺伝子を有していないため、これらのタンパク質は[[wikipedia:ja:宿主|宿主]]である[[wikipedia:ja:真核生物|真核生物]]のNMTにより''N''-ミリストイル化を受ける。ウィルス構成タンパク質の''N''-ミリストイル化は、[[wikipedia:ja:カプシド|カプシド]]構造形成におけるタンパク質間会合や宿主細胞への侵入などにおいて重要な役割を有している。


 バクテリアのIII型分泌機構でホスト細胞に感染するタンパク質もホストのNMTによりミリストイル化修飾を受ける。これらバクテリア由来タンパク質は''N''-ミリストイル化によりホストの細胞膜に局在化し、強い毒性を発揮する。すなわち病原細菌がホスト細胞を攻撃するための一つのプロセスをN-ミリストイル化が担っているのである。  
 細菌の[[wikipedia:Type_three_secretion_system|III型分泌機構]]で宿主細胞に感染するタンパク質もホストのNMTによりミリストイル化修飾を受ける。これら細菌由来タンパク質は''N''-ミリストイル化により宿主の細胞膜に局在化し、強い毒性を発揮する。すなわち病原細菌が宿主細胞を攻撃するための一つのプロセスをN-ミリストイル化が担っているのである。


=== ヌーナン症候群  ===
=== ヌーナン症候群  ===