「反応時間」の版間の差分

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既知の1種の刺激が提示され、それに対して決められた1種類の反応をする(単純検出課題)ときの反応時間。
既知の1種の刺激が提示され、それに対して決められた1種類の反応をする(単純検出課題)ときの反応時間。
例えば、音が聞こえたらできるだけ速くボタンを押す。
例えば、音が聞こえたらできるだけ速くボタンを押す。
他の2種よりも平均的には短く、視覚刺激ないし音声刺激に対するボタン押しでは150~300ms程度である。


====選択反応時間(choice reaction time, CRT)====
既知の複数の刺激のいずれかが提示され、刺激に応じて決められた複数の反応のいずれかを行う
(n肢強制選択課題;n-alternative forced choice task, nAFC task)ときの反応時間。
例えば、赤光か緑光が提示され、赤ならば右、緑ならば左のボタンをできるだけ速く押す(2AFC task)。


====Go/No-Go反応時間、弁別反応時間(discriminative reaction time)====
既知の複数の刺激のいずれかが提示され、そのうち特定の刺激の場合のみ、決められた1種類の反応をするときの反応時間。
例えば、赤光か緑光が提示され、赤ならばボタンを押し、緑ならば何もしない。
つまり、反応するかしないか(Go/No-Go)を判断する。




==初期の研究:心的時間測定(mind chronometry)==
===神経伝達速度の測定===
反応時間測定は19世紀末の実験心理学成立当初から行われている。現在では反応時間は研究の手段として用いられることが多いが、当時は反応時間自体が研究対象だった。生理学者や心理学者が、心的処理の速さはどれくらいかを測ろうとしたのである。19世紀末は心的時間測定(mental chronometry)の時代であった
<ref>'''Boring E G'''<br>A history of experimental psychology (2nd ed.)<br>''New York: Appleton-Century-Crofts'': 1950</ref>






<references/>
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