「器質性精神障害」の版間の差分

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 あらゆる脳疾患が器質性精神障害の原因となりうるが、現代社会で大きな問題となっている一例として、交通外傷による脳損傷がある。外傷性脳損傷は大きく、局所脳損傷と[[びまん性軸索損傷]]に分類することができる。
 あらゆる脳疾患が器質性精神障害の原因となりうるが、現代社会で大きな問題となっている一例として、交通外傷による脳損傷がある。外傷性脳損傷は大きく、局所脳損傷と[[びまん性軸索損傷]]に分類することができる。


 局所脳損傷では、直達外力、あるいはコントラ・クー(正確に)により、頭蓋骨に接した脳領域に挫傷が生じる。多くの場合、[[wikipedia:ja:頭蓋骨|頭蓋骨]]の底面の構造的特徴のため、前頭葉眼窩面、[[側頭極|側頭葉]]を中心とした脳部位に挫傷が生じる。
 局所脳損傷では、直達外力により同側の、あるいはコントラ・クー(Contrecoup)により対側の、頭蓋骨に接した脳領域に挫傷が生じる。多くの場合、[[wikipedia:ja:頭蓋骨|頭蓋骨]]の底面の構造的特徴のため、前頭葉眼窩面、[[側頭極|側頭葉]]を中心とした脳部位に挫傷が生じる。


 一方で、びまん性軸索損傷は、回転によって生じる剪断力のために、[[白質]]の[[軸索]]が損傷をうける。多くの場合、深部白質や[[脳梁]]を中心とした損傷を生じ、損傷後数年の間に、[[脳萎縮]]が進行する。灰白質の萎縮も、主に中心構造に生じるようである。これら外傷性精神障害の二型は、いずれのタイプも特徴的な脳損傷部位を有しており、その意味で、結果として生じる精神障害も症候群としての特徴を有するものであることが想定されている。
 一方で、びまん性軸索損傷は、回転によって生じる剪断力のために、[[白質]]の[[軸索]]が損傷をうける。多くの場合、深部白質や[[脳梁]]を中心とした損傷を生じ、損傷後数年の間に、[[脳萎縮]]が進行する。灰白質の萎縮も、主に中心構造に生じるようである。これら外傷性精神障害の二型は、いずれのタイプも特徴的な脳損傷部位を有しており、その意味で、結果として生じる精神障害も症候群としての特徴を有するものであることが想定されている。