「外国語学習」の版間の差分

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* ④20世紀後半に入って,言語能力は生得的なものであるとした生成文法(generative grammar)がChomsky(1928-)によって提唱されたのを境に,オーラル・アプローチやオーラル・メソッドは勢いを失った。1960~70年代には,ヒューマニスティック・アプローチ(humanistic approach)を理論的基盤として,学習者の認知能力に最大限に働きかけ,情意面への配慮も重視する,'''TPR'''(the total physical response method),'''サイレント・ウェイ'''(the silent way),'''CLL'''(community language learning),'''サジェストペディア'''(suggestopedia)といった教授法が提唱された。
* ④20世紀後半に入って,言語能力は生得的なものであるとした生成文法(generative grammar)がChomsky(1928-)によって提唱されたのを境に,オーラル・アプローチやオーラル・メソッドは勢いを失った。1960~70年代には,ヒューマニスティック・アプローチ(humanistic approach)を理論的基盤として,学習者の認知能力に最大限に働きかけ,情意面への配慮も重視する,'''TPR'''(the total physical response method),'''サイレント・ウェイ'''(the silent way),'''CLL'''(community language learning),'''サジェストペディア'''(suggestopedia)といった教授法が提唱された。


* ⑤1980年代前後から,EU統合なども背景として,コミュニケーション能力の育成に対する関心が高まり,文法的能力だけでなく,社会言語学的能力,談話的能力,方略的能力も重要であると考えられるようになり,「'''コミュニカティブ・アプローチ'''」(communicative approach)」の考え方が現れた。
* ⑤1980年代前後から,EU統合なども背景として,コミュニケーション能力の育成に対する関心が高まり,文法的能力だけでなく,社会言語学的能力,談話的能力,方略的能力も重要であると考えられるようになり,「'''コミュニカティブ・アプローチ'''」(communicative approach)の考え方が現れた。


=== 第二言語習得理論 ===
=== 第二言語習得理論 ===
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