「微小管」の版間の差分

79行目: 79行目:


====チュブリンの軸索輸送====
====チュブリンの軸索輸送====
 傷害を受けて再生中など、特別な場合を除き、成熟した軸索にはタンパク質の合成を担う[[wj:小胞体|小胞体]]と[[wj:リボソーム|リボソーム]]が存在しないため、突起の先端で微小管が重合するためには、細胞体で新規に合成したチュブリンを先端まで運ぶ必要がある。チュブリンは一日当たりの移動速度が数mm以下の遅い[[軸索輸送]]で運ばれることが知られている。輸送の際は、チュブリンはサブユニットもしくは小さい重合体(オリゴマー)の状態でキネシンによって運ばれるとする説が有力である<ref><pubmed> 11051554</pubmed></ref><ref><pubmed> 11792545</pubmed></ref>。輸送の速度がキネシンの移動速度と比べて遥かに遅いのは、チュブリンがモータータンパク質に結合したり解離したりしながら、軸索の先端に運ばれていくからであると推測されているが、その詳しいメカニズムは不明な点が多い。
 発生過程における伸展途中の場合や傷害を受けて再生中など、特別な場合を除き、成熟した脊椎動物神経細胞の軸索にはタンパク質の合成を担う[[wj:小胞体|小胞体]]と[[wj:リボソーム|リボソーム]]が存在しないため、突起の先端で微小管が重合するためには、細胞体で新規に合成したチュブリンを先端まで運ぶ必要がある。チュブリンは一日当たりの移動速度が数mm以下の遅い[[軸索輸送]]で運ばれることが知られている。輸送の際は、チュブリンはサブユニットもしくは小さい重合体(オリゴマー)の状態でキネシンによって運ばれるとする説が有力である<ref><pubmed> 11051554</pubmed></ref><ref><pubmed> 11792545</pubmed></ref>。輸送の速度がキネシンの移動速度と比べて遥かに遅いのは、チュブリンがモータータンパク質に結合したり解離したりしながら、軸索の先端に運ばれていくからであると推測されているが、その詳しいメカニズムは不明な点が多い。


 また、細胞体の中心体から伸びる微小管がカタニンによって切断され、軸索へ運ばれる現象も観察されている。
 また、細胞体の中心体から伸びる微小管がカタニンによって切断され、軸索へ運ばれる現象も観察されている。
56

回編集