「摂食障害」の版間の差分

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DEXA: dual energy X-ray absorptiometry
*'''精神障害のcomorbidity''':comorbidityとはある疾患をもつ患者が、その疾患の経過中またはその前後に罹患した別の疾患または病態を指し、必ずしも合併症を意味しない。摂食障害患者においてうつ病、強迫性障害、社会恐怖、恐慌性障害などの不安障害、境界性、演技性、強迫性、回避性、依存性などの人格障害、さらにアルコ-ルや薬物依存などのcomorbidityを高率に認める。  
*'''精神障害のcomorbidity''':comorbidityとはある疾患をもつ患者が、その疾患の経過中またはその前後に罹患した別の疾患または病態を指し、必ずしも合併症を意味しない。摂食障害患者においてうつ病、強迫性障害、社会恐怖、恐慌性障害などの不安障害、境界性、演技性、強迫性、回避性、依存性などの人格障害、さらにアルコ-ルや薬物依存などのcomorbidityを高率に認める。  


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BNの診断について、表7にDSM-ⅣとICD-10の診断基準を示した。それぞれの診断基準ですべて満たす場合にBNと診断され、一部の項目を満たさない場合には、DSM-Ⅳで特定不能の摂食障害、ICD-10で非定型BNと診断される。DSM-Ⅳの診断基準では、さらに排出行動の有無により、排出型と非排出型に分けられている。  
BNの診断について、表7にDSM-ⅣとICD-10の診断基準を示した。それぞれの診断基準ですべて満たす場合にBNと診断され、一部の項目を満たさない場合には、DSM-Ⅳで特定不能の摂食障害、ICD-10で非定型BNと診断される。DSM-Ⅳの診断基準では、さらに排出行動の有無により、排出型と非排出型に分けられている。  
{| class="wikitable"
|+ 表7
! DSM-IVの診断基準
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#過食のエピソードを繰り返す 過食のエピソードは以下の 2項目で特徴づけられる
##一定の時間内(例えば 2時間以内)に,大部分の人が食べるより明らかに大量の食物を摂取する
##その関,摂食を自制できないという感じを伴う(例えば,食べるのを途中でやめられない感じや,何をどれだけ食べるかをコントロールできない感じ)
#体重増加を防ぐために自己誘発性腿吐,下剤や涜腸剤,利尿薬の誤用あるいは激しい運動などを繰り返し行う
#過食と体重増加を防ぐ、行為が最低週 2 回以上. 3か月間続くこと
#自己評価は,体重や体裂に過度に影響を受けている
#AN のエピソード中に生じていない
〔分類〕
:''排出型'': 規則的に自己誘発性恒吐,下剤や涜腸剤,利尿薬の誤用をしている
:''非排出型'': 自己誘発性艦吐,下剤や涜腸剤,利尿薬の誤用によらず.絶食や 過度の運動により体重増加を防いでいる
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! ICD-10の診断基準
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#食べることに絶えず心が奪われており,食物に対する抗しがたい渇望, 短時間に大量の食物を摂取する過食のエピソードに陥る
#食べた物で太らないように, 自己誘発性嘔吐,下斉IJの乱用,過食後の絶食,食欲抑制剤,甲状腺末や利尿薬の使用 糖尿病患者の場合,インスリン治療を怠る
#肥満に対する病的恐怖.医師が健康的と考える病前体重よりもかなり低い体重に, 自らの目標体重として設定する.しばしば神経性食思不振症のエピソードが先行し,これとの間隔は数か月から数年にわたる.このエピソードは明瞭である場合もあるし中程度の体重減少や一過性の無月経を伴った不明瞭な形をとる場合もある
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=== '''治療'''  ===
=== '''治療'''  ===
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